今日の東京株式市場【環境認識】

2025年1月7日

【考察】
6日の米国株式市場では、NYダウが前週末比25.57ドル安の42,706.56ドルと反落しましたが、ナスダック総合指数は243.304ポイント高の19,864.981ポイントと続伸しました。出来高概算は、NY市場が10億5996万株、ナスダック市場が85億7122万株でした。台湾の鴻海精密工業が5日に発表した2024年10-12月期の売上高が過去最高となったことが影響し、半導体関連株が物色されました。ナスダック市場では、マイクロン・テクノロジーズやアーム・ホールディングス、アプライド・マテリアルズなどが買われました。

【その他の考慮点】
7日の東京株式市場では、堅調な展開が予想されます。前日の米国株式市場ではダウ平均が下落したものの、S&P500とナスダック指数がともに上昇し、特に半導体関連株の上昇が顕著でした。これが日本株を支える要因となりそうですが、4万円近辺では戻り売りが多く、大幅な上昇は期待しづらいとの指摘もあります。

【全体的な見通し】
前日の悪い地合いを払拭し、テクニカルリバウンドの要素も加わって、東京株式市場はしっかりとした動きとなりそうです。米国株市場では、エヌビディア(NVDA.O)が3.43%、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)(AMD.O)が3.33%とそれぞれ上昇し、フィラデルフィア半導体指数(.SOX)が2.84%高となりました。これにより、日本株も指数寄与度の高い半導体関連株がリードすることが期待されます。しかし、半導体関連株にリードされて上値を伺うことになっても、戻り売りが予想されるため、日経平均が4万円を突破するだけの力はないと考えられます。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ: ニューヨーク・ダウジョーンズ工業株平均の略。米国を代表する30社の株価を基に算出される株価指数。
  • ナスダック総合指数: 米国のナスダック市場に上場する全銘柄を対象にした株価指数。
  • 出来高: 売買された株式の数。
  • テクニカルリバウンド: 株価が一時的に大きく下落した後に、反発して上昇する現象。
  • SOX指数: フィラデルフィア半導体株指数の略。半導体関連企業の株価の動きを表す指数。
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