2024年7月12日
米国株式市場と東京株式市場の動向
【考察】 11日の米国株式市場では、NYダウは前日比で32.39ドル高の39753.75ドルとなり、上昇しました。一方で、ナスダック総合指数は364.041ポイント安の108283.407ポイントとなり、8日ぶりに下落しました。出来高は、NY市場が9億7716万株、ナスダック市場が5億9468万株でした。
【その他の考慮点】 米国の6月のCPI(消費者物価指数)は、前年同月比で3.0%増となり、市場予想平均の3.1%増を下回りました。これにより、インフレが鈍化するとの期待が高まり、FRB(米連邦準備制度理事会)が9月にも利下げに動くとの見方が強まりました。
【全体的な見通し】 12日の東京株式市場は、反落後の落ち着きを探る展開となる可能性があります。米国の6月のCPI発表を受けて円相場が急上昇し、一時1ドル=157円台まで円高が進んだこと、またナスダックの下落を受けて売りが先行すると予想されます。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を示す指数です。
- ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄の株価をもとに算出される株価指数です。
- CPI(消費者物価指数):一般家庭が購入する商品やサービスの価格の変動を測るための指数です。インフレ率を測定するために広く使用されます。
- FRB(米連邦準備制度理事会):アメリカの中央銀行で、金融政策を決定します。
- ADR(米国預託証券):アメリカの投資家が外国の企業の株式を簡単に取引できるようにするための証券です。外国企業の株式をアメリカの証券会社が預かり、それに対応する証券を発行します。これをADRと呼びます。