2024年5月23日
米国株式市場の動向とその影響
【考察】 2024年5月22日、米国の株式市場は反落しました。NYダウは前日比で201.95ドル下落し、39671.04ドルで取引を終えました。また、ナスダック総合指数も31.080ポイント下落し、16801.544ポイントで3日ぶりの反落となりました。この日の取引量は、NY市場で約8億7388万株、ナスダック市場で約65億5690万株でした。
【その他の考慮点】 この反落の背景には、4月30日から5月1日にかけて開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表され、インフレの後退に時間がかかるとの認識が示されたことが影響しています。これにより、早期の利下げ期待が後退しました。また、取引終了後に半導体大手のエヌビディアが決算発表を予定していたため、積極的な売買は控えられました。
【全体的な見通し】 一方、2024年5月23日の東京株式市場は反発後、堅調な展開が見込まれます。注目されたエヌビディアの2-4月期決算は、売上高、利益ともに市場予想平均を上回りました。さらに、1対10の株式分割を発表したことで、同社株は時間外取引で急伸し、1000ドルの大台を突破しました。これを受けて、半導体関連銘柄に物色の矛先が向かい、指数を押し上げる展開が見込まれます。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を示す指数です。
- ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄の株価をもとに算出される株価指数です。
- FOMC(米連邦公開市場委員会):アメリカの金融政策を決定するための会議で、金利の設定などを行います。
- エヌビディア:アメリカの半導体製造会社で、特にグラフィックスプロセッサ(GPU)の開発で知られています。
- 株式分割:1株を複数の株に分けることで、株価を下げて投資しやすくする手法です。株式分割後も株主の持ち株比率は変わりません。例えば、1対10の株式分割では、1株が10株に分割されます。株式分割は、株価が高騰した場合や、より多くの投資家に投資してもらいたいときなどに行われます。