2023年9月12日の東京株式市場は、前日比308円61銭高の3万2776円37銭で終えました。
主な要因は以下のとおりです。
- 米国の株価上昇を受けて、リスクオンの買い戻しが活発化した。
- 国内の長期金利の上昇が一服した。
- 自動車や不動産などの値上がりが全体を押し上げた。
個別銘柄では、
- 自動車株が大きく上昇した。トヨタ自動車や日産自動車などの値上がりが目立った。
- バリュー株も堅調に推移した。川崎汽船や三菱ケミカルグループなどの値上がりが目立った。
- 値下がり銘柄は半導体や鉄鋼、保険などのセクターに集中した。
なお、
- 米国の株式市場では、イエレン財務長官によるインフレや景気に対する楽観的な見解が投資家心理を支えた。
- ハイテク株は、半導体不足や中国の減速懸念などから、引き続き下落圧力が強い。
解説
- 米株式市場のダウ平均は、イエレン財務長官の楽観的な見解や、投資判断が引き上げられたテスラなどのハイテク株高を受けて、3日続伸した。
- 日本銀行の政策修正観測の高まりを背景とした国内長期金利の上昇は、日経平均の上げ幅を縮める要因となった。しかし、時間外取引のナスダック100先物やドル円の上昇を受けて、国内長期金利の上昇が一服し、日経平均は再び上昇した。
- 自動車株は、好調な自動車販売や、円安による採算改善などの期待から、大きく上昇した。
- バリュー株は、割安感が意識されたことから、堅調に推移した。
- 半導体株は、半導体不足や中国の減速懸念などから、引き続き下落圧力が強い。
今後の見通し
今後は、米金融引き締めや地政学リスクなどの不透明要因が残るなか、相場は不安定な展開が予想される。
以上、ご参考になれば幸いです。