今日の環境認識:日経225先物

9月11日(水)の米国株式市場、為替、原油市場の概況

  • 株式市場
    • ダウ平均は87.13ドル高の34,663.72ドル、ナスダックは156.37ポイント高の13,917.89で取引を終了した。
    • イエレン財務長官が週末のインタビューでインフレが着実に鈍化しており、景気後退を回避する軌道にあると楽観的な見解を示し、寄り付き後、上昇。
    • 今週に消費者物価指数(CPI)などの重要指標発表を控えた警戒感に一時伸び悩んだ局面もあったが、携帯端末のアップル(AAPL)のイベントを明日に控えハイテクが高く、相場を支えた。
    • セクター別では自動車・自動車部品や小売りが上昇、エネルギーが下落した。
  • 為替市場
    • ドル・円は、146円80銭から146円20銭まで下落し146円56銭で引けた。
    • 日銀の早期の金融緩和策修正の思惑に円買いが引き続き優勢となった。
    • ユーロ・ドルは、1.0716ドルから1.0759ドルまで上昇し、1.0748ドルで引けた。
    • ドイツの景気縮小が影響すると、欧州委が経済見通しを引き下げたためユーロ売りが優勢となったのち、買戻しが強まった。
    • ユーロ・円は、156円89銭へ下落後、157円57銭まで上昇。
    • 日欧金利差縮小観測で円買い、ユーロ売りが優勢となったのち、押し目からリスク選好の円売りに反発した。
  • 原油市場
    • NY原油先物10月限は弱含み(NYMEX原油10月限終値:87.29 ↓0.22)。
    • ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比-0.22ドルの87.29ドルで通常取引を終了した。
    • アジア市場で86.71ドルまで売られたが、主要産油国による減産期間延長の影響は消えていないため、米国市場の前半にかけて一時88.15ドルまで買われた。
    • ただ、利益確定を狙った売りが増えたことで一時87ドルを下回った。
    • 通常取引終了後の時間外取引では主に 87ドル台で推移。

解説

  • 株式市場
    • イエレン財務長官の発言を受けて、インフレがピークアウトしつつあるとの期待が広がり、株式市場が上昇した。
    • また、アップルの新製品発表期待や、チャーター・コミュニケーションズとディズニーの番組放映契約合意など、個別銘柄の材料も好感された。
    • 一方、オラクルによる四半期決算発表で、クラウド売上鈍化が嫌気され、時間外取引で売られた。
  • 為替市場
    • 日銀の早期の金融緩和策修正観測が強まり、円買いが優勢となった。
    • ユーロは、ドイツの景気縮小懸念から下落したが、日欧金利差縮小観測で買い戻された。
  • 原油市場
    • 主要産油国による減産期間延長の影響で、原油価格は上昇したが、利益確定売りが膨らみ、弱含みで取引を終了した。
  • テクニカル分析
  • 4時間足チャート:買いのセオリーパターン形成なるか、どうか?注目しています。
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