今日の東京株式市場【環境認識】

2024年7月3日

米国株式市場と東京株式市場の動向

【考察】 2日に米国株式市場は上昇しました。NYダウは前日比で162.33ドル上昇し、39331.85ドルで取引を終えました。また、ナスダック総合指数も149.463ポイント上昇し、18028.763ポイントで取引を終了しました。出来高は、NY市場で8億6068万株、ナスダック市場で42億8547万株でした。ナスダック総合指数は連日で終値ベースで史上最高値を更新し、18000ポイント台を達成しました。

【その他の考慮点】 パウエルFRB議長は2日にECBの会合で、米国のインフレ抑制について進展があったと発表しました。しかし、物価上昇率が目標の2%に向けて継続的に低下することを確認するためには、さらなるデータが必要だとも述べました。これにより、米10年物国債の利回りが低下し(価格は上昇)、株式の相対的な割高感が後退し、株価の上昇につながりました。特に、ハイテク株の比率が高いナスダック市場では、テスラやアドバンスド・マイクロ・デバイシズ、アーム・ホールディングスなどが買われました。

【全体的な見通し】 3日の東京株式市場は、続伸後も堅調な展開が予想されます。日経平均株価は2日に約3カ月ぶりに終値ベースで心理的な節目の4万円を回復しました。投資家心理の好転が見込まれる中、2日の米国株高を追い風に、買い先行スタートとなる可能性があります。ただし、米国株式市場は3日が短縮取引、4日が独立記念日で休場となることから、買い一巡後は、模様眺めムードが広がる可能性もあります。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を指します。
  • ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄の株価をもとに算出される株価指数です。
  • FRB:アメリカの中央銀行である連邦準備制度のことを指します。
  • ECB:ユーロ圏の中央銀行である欧州中央銀行のことを指します。
  • 10年物国債:債券の一種で、発行から10年後に元本が返済される国債のことを指します。
  • 日経平均株価:東京証券取引所に上場している225種類の代表的な株式の平均株価を指します。
タイトルとURLをコピーしました