2024年6月13日
米国株式市場:12日の概況と13日の東京市場見通し
【市場概況】
12日の米国株式市場
- NYダウ:前日比35.21ドル安の38,712.21ドルで取引を終結。FOMC参加者の年内利下げ見通し減少を受け、上値を抑制された。
- ナスダック総合指数:3日連続で史上最高値を更新し、17,608.436ポイントで取引を終結。マイクロン・テクノロジー、テスラ、エヌビディアなどのハイテク株が買われ、指数を押し上げた。
13日の東京株式市場
- 日経平均株価:米国株市場の動向などを踏まえ、反発後もしっかりした展開が予想される。
- 主要な注目ポイント:
- 米国株市場の動向
- 為替相場
- 原油価格
【考察】
- 米経済指標発表待ちで様子見ムードが強まった米国株式市場
- 5月CPIコア指数の上昇率が予想より低かったことを受け、一時上昇したNYダウは、FOMC参加者の年内利下げ見通し減少を受け、下落基調に転換した。
- 一方、ナスダック総合指数は、長期金利低下と景気拡大期待からハイテク株への資金流入が活発化し、3日連続で史上最高値を更新した。
- ナスダック指数の上昇は、ハイテク株への投資家心理の改善を示唆
- 長期金利低下と景気拡大期待を背景に、投資家心理が改善し、ハイテク株への資金流入が活発化したと考えられる。
【リスク要因】
- 中国経済の減速懸念:中国景気減速懸念が市場心理に影を落とす可能性がある。
- 地政学的リスク:ウクライナ情勢など、地政学的リスクが市場の変動要因となる可能性がある。
【用語解説】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所ダウ工業株30種平均株価。米国株式市場全体の動向を代表する指数として広く利用されている。
- ナスダック総合指数:ナスダック証券取引所に上場する主要企業の株式価格の平均を算出した指数。ハイテク企業の比率が高いことで知られている。
- CPI(消費者物価指数):家計が購入する代表的な商品・サービスの価格変動を測定する指数。インフレ率の指標として用いられる。
- コアCPI:エネルギーと食品を除いたCPI。エネルギー価格や食料価格の影響を受けにくいとされ、より基盤的なインフレ率の指標として用いられる。
- FOMC:米連邦準備制度理事会(FRB)の公開市場操作委員会。金融政策の決定機関である。
- 利下げ:政策金利を引き下げることで、経済活動を活性化させる金融政策である。
- ハイテク株:情報通信業、半導体業、バイオテクノロジー業などの先端技術関連企業の株式の総称である。
※上記の解説はあくまで初心者向けであり、専門的な内容を網羅したものではありません。
【参考情報】
- ニューヨーク証券取引所:https://www.nyse.com/
- ナスダック証券取引所:https://www.nasdaq.com/
- 米連邦準備制度理事会:https://www.federalreserve.gov/