2023年9月25日の東京株式市場の見通し
- 日経平均は5日ぶり反発。
- 米株安が重しとなったものの、日銀金融政策の従来の姿勢踏襲や岸田首相の経済対策発表期待で、買いが優勢となった。
- 大引けは前日比276円高の32678円。
- セクター別では、医薬品、小売業、食料品が上昇。銀行業、海運業、証券商品先物が下落。
- ローソク足は2本連続の中陽線を描き、25日移動平均線や75日線を上回った。
- 下値リスクの後退が推察されるものの、本格的な反転トレンド再開には、日柄調整が必要。
解説
- 5日ぶり反発
日経平均は、先週末までの4日続落で1100円を超す下げとなったことから、自律反発狙いの買いが入りやすかった。また、日銀金融政策の従来の姿勢踏襲や岸田首相の経済対策発表期待も買いを後押しした。
- 米株安
米株式市場では、9月サービス業や総合PMI速報値の悪化、原油高、年内の追加利上げの可能性、政府機関閉鎖の可能性、自動車労働組合(UAW)のスト継続リスクなど警戒材料が多く、NYダウは4日続落となった。
- 日銀金融政策
日銀は、先週末の記者会見で、金融緩和政策の従来の姿勢を踏襲することを確認した。これは、市場の安心感につながった。
- 岸田首相の経済対策
岸田首相は、25日夜に経済対策の柱を発表すると伝えられた。経済対策への期待も買いを後押しした。
- ローソク足
日経平均のローソク足は、2本連続の中陽線を描き、25日移動平均線や75日線を上回った。これは、下値リスクの後退を示す可能性がある。
- 今後の見通し
本日は、8月シカゴ連銀全米活動指数、9月ダラス連銀製造業活動指数が発表される。これらの指標の結果次第では、今後の相場展開に影響を与える可能性がある。また、米株式市場の動きも注視したい。