市況解説:日経225先物

米国株式市場

  • ダウ平均は76.85ドル安の34,440.88ドル、ナスダックは209.06ポイント安の13,469.13で取引を終了した。
  • 利上げ終了観測などに連れた金利の低下を好感し、寄り付き後、上昇。政府機関閉鎖リスクが低下したことも買い材料となり続伸した。
  • その後、連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利据え置きを決定したが、インフレの目標達成までの道のりは長いと追加利上げの可能性も除外しなかったため金利上昇に連れ相場は下落に転じ、終盤にかけ下落幅を拡大し終了。
  • セクター別では電気通信サービスやヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、メディア・娯楽や半導体・同製造装置が下落した。

解説

  • 利上げ終了観測:FRBが利上げを終了する可能性が高いとの見方。
  • 政府機関閉鎖リスク:米国政府機関の予算が期限切れとなり、閉鎖される可能性。
  • 追加利上げ:FRBが政策金利を引き上げる可能性。

為替市場

  • ドル・円は、147円48銭まで下落後、148円35銭まで上昇し、148円33銭で引けた。
  • 利上げ終了の憶測に金利低下に伴うドル売りが強まったが、FRBが追加利上げを示唆したことでドル買いが再開した。
  • ユーロ・ドルは、1.0737ドルまで上昇後、1.0650ドルまで下落し、1.0661ドルで引けた。
  • ポンド・ドルは、1.2421ドルまで上昇後、1.2332ドルまで反落した。

解説

  • 利上げ終了:FRBが利上げを終了する可能性。
  • 追加利上げ:FRBが政策金利を引き上げる可能性。

原油市場

  • NY原油先物11月限は弱含み(NYMEX原油11月限終値:89.66 ↓0.82)。
  • 前営業日比-0.82ドルの89.66ドルで通常取引を終了した。
  • 将来的な金利引き上げの可能性は高いことから、売りが再び強まり、通常取引終了後の時間外取引で89.18ドルまで値を下げた。

解説

  • 金利引き上げ:FRBが政策金利を引き上げる可能性。

まとめ

米国株式市場は、FRBの利上げ終了を示唆する声明を受けて上昇したが、追加利上げの可能性も示唆したことで下落に転じた。為替市場では、ドルは追加利上げの可能性を織り込んで上昇した。原油市場では、将来的な金利引き上げの可能性を懸念して売りが強まった。

今後のFOMCの動向と、インフレの状況次第では、追加利上げの可能性も残されている。今後の市場動向に注視が必要である。

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