日経平均の動向と株式市場の状況
- 3日間にわたる日経平均の上昇が続いている。
- 22日の米国株式市場では、ダウ平均が174.86ドル安と下落し、ナスダック総合指数はわずかな上昇(+0.06%)となった。
- これには、近づいているジャクソンホール会議への警戒感や金利の上昇観が影響している。
- 大手の格付け会社が複数の地銀の格下げを発表し、一部の小売企業の低調な決算も市場の重しとなっている。
日経平均の値動き
- 冴えない米国株市場の影響で、日経平均は始値から138.8円安で取引がスタートした。
- しかし、日本市場は時間外取引での米国ナスダック100指数先物の上昇に後押しされ、プラス圏に浮上。
- ジャクソンホール会議や米国のエヌビディアの決算を控えて、様子見ムードからもみ合いが続いた。
- しかし、終盤に再び強気の動きが見られ、大引け直前に心理的な節目の32000円を回復した。
売買代金と指数の結果
- 東証プライム市場の売買代金は4日連続で2兆円台にとどまっている。
- 大引け時の日経平均は、前日比で153.55円高の32010.26円となった。
- 東証プライム市場での売買高は10億651万株、売買代金は2兆5093億円となった。
セクターの動向
- 上昇率の上位セクターは鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙である。
- 一方、卸売、鉱業、石油・石炭製品のセクターは下落している。
個別銘柄の動き
- 上昇した銘柄には、日本製鉄、合同製鐵、山陽特殊製鋼(鉄鋼)、東邦チタ、UACJ、フジクラ(非鉄金属)、レンゴー、日本製紙(パルプ・紙)、四国電力、九州電力(電気・ガス)、JR東日本、JR九州(陸運)、石塚硝子、日本山村硝子、住友大阪セメ(ガラス・土石)、デサント、富士紡HD、帝人(繊維製品)、ダイキン、TOWA、平田機工(機械)、キッコーマン、味の素(食料品)などが含まれる。
- エンビプロHDは中期経営計画の発表で急伸し、ノーリツ鋼機、関西電力も株価が大幅に上昇している。
- JR東海は株式分割と株主優待拡充の評価を受け、マツダは米国販売台数目標の報道が材料視されている。
- 太平洋セメはティー・ロウ・プライス・ジャパンによる買い増しが確認されている。
- 一方、レーザーテック、ディスコの半導体関連銘柄が下落し、ネクステージ、IDOMの中古車関連も大幅な下落となっている。
- 芝浦メカは主要株主による売出しが影響し急落し、タムロンは不祥事に伴う社長の辞任を発表し大きく株価が下がっている。
- 日清紡HDは業績予想の下方修正で売られている。