2023年10月3日の東京株式市場見通し
軟調な展開が予想される。
戻り待ちの売りに押され、安値引けとなった日経平均株価は、弱い動きが継続するとみられる。
買い手がかり難く、様子見姿勢が強まりそうだ。
消去法的に、好調な百貨店やインバウンド関連などに物色の矛先が向かう場面も想定される。
用語解説
東京株式市場:東京証券取引所に上場する株式の取引市場
日経平均株価:東京証券取引所第一部に上場する225銘柄の株価を平均した株価指数
戻り待ちの売り:株価が上昇した後に、利益確定のために売り出す動き
様子見姿勢:今後の市場の動きを見極めてから取引をする姿勢
百貨店:高級品やファッション品などを販売する小売店
インバウンド:訪日外国人観光客
物色:買い付けること
矛先:向かう先
円高:円の価値が上昇すること
ADR:米国で上場する外国企業の株式
円換算値:外国通貨建ての金額を日本円に換算した金額
シカゴ日経平均先物:シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)で取引される、日経平均株価の将来の値動きを予想した先物取引
見通しの理由
2023年10月3日の東京株式市場は、軟調な展開が予想されます。きのう2日の日経平均株価は、戻り待ちの売りに押され安値引けとなりました。弱い動きが継続するとみられるなか、買い手がかり難く、様子見姿勢が強まりそうだ。
消去法的に、月次売上高(速報)で好調が続いていることが確認された百貨店や、インバウンド関連などに物色の矛先が向かう場面も想定されます。
為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円前後と円高に振れています。
2日のADRは円換算値で、LINEヤフ<4689.T>、日本製鉄<5401.T>、ニデック<6594.T>などが、2日の東京終値に比べ安かったです。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所清算値比210円安の3万1610円でした。