東京株式市場の日経平均株価動向
- 日経平均株価は今日の東京株式市場で一進一退が想定されている。
- 前日の米国市場では主要3指数がまちまちだった。
- 米国のハイテク株高が日経平均株価を支えている。
- しかし、日本時間の今晩に8月の米雇用統計の発表が控えており、持ち高調整の売りが警戒されている。
- 一巡後は模様眺めが強まる見込み。
今夜の重要イベント
- 21時30分:米国の雇用統計が発表される。
- 非農業部門雇用者数
- 失業率
- 製造業雇用者数
- 平均時給
- 22時45分:米国のメスター(クリーブランド連銀総裁)の発言が予定されている(投票権なし)。
- 23時00分:米国のISM製造業景況指数が発表される。
NY株式市場動向
- NYダウは前日比168.33ドル安の34,721.91ドルで取引を終了。
- ナスダックは前日比15.66ポイント高の14,034.97で取引を終了。
- 米国の7月個人消費支出(PCE)コアデフレーターが予想通りで、利上げ終了期待が買いを先行させた。
- 雇用統計の発表を控えて警戒感が強まり、終盤にダウ平均は下落した。
- ハイテク株は長期金利の低下で安心感が広がり、プラス圏を維持。
- セクター別では小売りや半導体・同製造装置が上昇し、一方でヘルスケア機器・サービスは下落。
個別銘柄の動向
- ソフトウェア開発会社のオクタ(OKTA)は第2四半期決算で1株利益が予想を上回り上昇。
- 宝石販売会社のシグネット・ジュエラーズ(SIG)は第2四半期決算が予想を上回り、婚約指輪などの需要回復の見通しで買われた。
- メーカーの3M(MMM)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。
- スポーツ用品販売会社のアカデミー・スポーツ・アンド・アウトドア(ASO)は第2四半期決算が予想を上振れ、通期見通しの引き上げも好感され上昇。
- ディスカウント小売りのダラーゼネラル(DG)は第2四半期決算で1株利益が予想を下回り、弱い通期見通しを示して大幅安。
- オンライン小売りのチューイー(CHWY)は1株利益は予想を上回ったが、ユーザー数減少や消費者の慎重姿勢を警告し売られた。
- ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は四半期決算が予想を上回り、通期見通しの引き上げもあり時間外取引で上昇。
NY為替市場動向
- ドル・円は強含みの動きから下落し、145円51銭で引けた。
- 8月シカゴ購買部協会景気指数や失業保険申請件数の良好なデータにより、一時ドル買いが強まった。
- 雇用統計発表前と利上げ終了の思惑に伴い、金利低下でドル売りが強まった。
- ユーロ・ドルはユーロ売りが優勢となり、1.0843ドルで引けた。
- ポンド・ドルは英中銀の25BP利上げ観測の後退で下落し、1.2653ドルで取引を終了。
- ドル・スイスは上昇し、0.8846フランで引けた。
NY原油市場動向
- NY原油先物10月限は大幅高で83.63ドルで取引を終了。
- ロシアがOPECプラスと合意し、原油輸出削減で需給ひっ迫が意識されて買いが入った。
- 取引レンジは81.48ドルから83.69ドル。時間外取引でも買われている。