【経済情勢】
- 求人件数は総失業者数を376.25万人上回り、9月以来の最小の差となった。ただし、求人1人あたりの件数は1.61件で、5月からほぼ変わらない水準だが、4月の1.82件から大幅に減少しており、10月以来の最低となっている。しかし、パンデミック前の1.2件と比較すると、求人件数は依然十分であり、FRBのインフレ制御を目指した利上げ継続または政策金利の引き上げが正当化される可能性がある。
- 企業の求人回答率は31.2%と過去最低であり、この指標の信頼性が低下していることに警戒が必要である。
【株式市場】
- ダウ平均は71.15ドル高の35,630.68ドルで取引を終了し、ナスダックは62.11ポイント安の14,283.91で取引を終了した。
- 重機メーカーのキャタピラー(CAT)の決算が予想を上回り、世界経済の減速懸念を払拭する形で買いが先行した。一方で、金利の上昇によりハイテクセクターは売りが優勢となった。資本財や商業・専門サービスは上昇したが、自動車・自動車部品は下落した。
【企業決算】
- キャタピラー(CAT)は第2四半期の決算で北米の売り上げが強く、市場予想を上回り、株価が上昇した。
- ウーバー・テクノロジーズ(UBER)は第2四半期の決算で創業以来初めて営業黒字を計上したが、成長ペースへの懐疑的な見方が広がり、株価は利食い売りが加速した。
- CVSヘルスケア(CVS)はコスト削減の一環として従業員5000人削減する計画を発表し、株価が下落した。
- リビアン・オートモーティブ(RIVN)はアナリストの投資判断引き下げで株価が下落した。
- ジェットブルー(JBLU)はアメリカン航空(AAL)との提携解消による国内線の需要鈍化を警告し、今四半期の赤字転落の可能性を伝え、通期見通しを引き下げたため株価が下落した。
- ノルウェージャン・クルーズライン(NCLH)は第2四半期の決算で予想を上回る利益を計上したが、第3四半期の見通しが予想を下回り、株価が下落した。
- アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は第2四半期の決算が予想を上回り、時間外取引で株価が上昇している。
- スターバックス(SBUX)は予想を下回った結果を受け、時間外取引で株価が売り優勢となっている。
【為替市場】
- ドル・円は、142円88銭から143円55銭まで上昇し、143円33銭で引けた。米国経済のソフトランディング期待が強まり、長期金利の上昇によりドル買いが再開された。
- ユーロ・ドルは、1.0952ドルから1.0989ドルまで上昇し、1.0985ドルで引けた。ユーロ・円も上昇し、156円80銭から157円49銭まで上昇した。
- ポンド・ドルは、1.2795ドルから1.2741ドルまで下落し、ドル・スイスは、0.8778フランから0.8743フランまで反落した。
【原油市場】
- NY原油先物9月限は弱含みで、81.37ドルで通常取引を終了した。生産調整を期待した買いは一巡し、時間外取引では81ドル台でのもみ合いが続いている。
今夜のイベント
・21時15分:米)ADP全米雇用報告
・23時30分:米)週間原油在庫
本日の予想
シカゴ日経225先物は大阪日中取引比で210円安の33,200円となりました。
本日の日経平均株価はシカゴ日経225先物から弱いもみ合いが予想されています。昨日は25日移動平均線やその上を走る5日線を上回って終了しました。一方で、7月28日の安値から昨日の高値までの上げ幅は1166.33円と大きく、短期的には反動安が警戒されます。
ただし、25日移動平均線や5日線が上向きであるため、下落はスピード調整の範囲内に収まると見られています。もしマイナス圏からスタートしても、寄り値を上回り陽線を描くような展開があれば、再び株価は上昇していく可能性があります。
4時間足チャート
D1Lineは、買いのまま。
D1Lineタッチで再浮上を予想しています。
あと、日中のポイント価格はしっかりとチェックしてください。
デイトレーダーにとっては、重要な数字ですので・・・
それでは、本日も頑張って行きましょう。
(^_-)-☆