2024年7月18日
米国株式市場の動向とその影響
【考察】 7月17日の米国株式市場では、NYダウが前日比243.60ドル高の41,198.08ドルとなり、6日連続で上昇しました。一方、ナスダック総合指数は512.415ポイント安の17,996.925ポイントとなり、4日ぶりに反落しました。出来高は、NY市場が約9.96億株、ナスダック市場が約5.61億株でした。
【その他の考慮点】 ブルームバーグ通信によると、米政府が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、対中半導体規制でさらに厳しいルールを検討すると同盟国に警告したとの報道がありました。これにより、半導体関連株が下落し、ナスダック総合指数の下げ幅は、2002年9月13日以来の大きさとなりました。
【全体的な見通し】 一方、NYダウの採用銘柄では、ユナイテッドヘルス、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シスコ・システムズなどが値上がり率の上位に入っています。また、7月18日の東京株式市場では、続落後も軟調な展開が予想されます。これは、前日の米国株式市場でナスダック総合指数が大幅に反落し、SOX指数も下落したことから、指数寄与度の高い半導体関連株を中心に売りが先行すると予想されるからです。
【用語解説：初心者向け】
- NYダウ：ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を示す指数です。
- ナスダック総合指数：アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全ての株式を対象とした株価指数です。
- SOX指数：フィラデルフィア証券取引所が算出する半導体株の株価指数です。この指数は、半導体業界の動向を反映するため、テクノロジーセクターの動向を予測する指標として利用されます。
