2025年1月17日
米国株式市場と東京株式市場の動向
【考察】
- 1月16日の米国株式市場では、ニューヨーク・ダウ平均が68.42ドル下落し、43,153.13ドルで取引を終えました。4日ぶりの反落となり、ナスダック総合指数も172.944ポイント下落し、19,338.290ポイントとなりました。
- 株価下落の要因として、中国市場でのスマートフォン販売の苦戦が報じられたアップルや、市場予想を下回る2024年10月-12月期決算を発表したユナイテッドヘルスの株価下落が挙げられます。
- 米国商務省が発表した12月の小売売上高は前月比0.4%増となりましたが、市場予想の0.6%増に届かず、景気減速への懸念が広がりました。しかし、この結果に対する株価の反応は限定的でした。
- ハイテク株が多いナスダック市場では、アップルに加えてテキサス・インスツルメンツやテスラなどが値下がり率上位に入り、市場全体に影響を与えました。
【その他の考慮点】
- 米国市場では、前日の大幅上昇後の利益確定売りや、景気指標(小売売上高や週次失業保険申請件数)の結果を受けた景気減速懸念が売りを促進しました。
- 為替市場では、ドル円相場が1ドル=155円台前半で推移しており、これが日本株市場にも影響を及ぼす可能性があります。
【全体的な見通し】
- 1月17日の東京株式市場は、16日の米国株式市場の下落を受け、朝方から売りが優勢となる見通しです。
- 前日の日本株市場では日経平均株価が上値の重い展開の中、上昇幅を縮小して取引を終えました。本日も買い材料に乏しく、週末要因が加わることで模様眺めの姿勢が広がりそうです。
【用語解説:初心者向け】
- ニューヨーク・ダウ平均:米国の代表的な株価指数の一つで、主要30銘柄の株価平均を指します。米国経済の全体的な動きを把握する指標として利用されます。
- ナスダック総合指数:主にハイテク企業が多く上場しているナスダック市場の株価指数。テクノロジー関連の企業動向を把握するのに適しています。
- 小売売上高:小売業者の売上を示す経済指標で、消費者の購買動向を測る重要なデータです。
- 為替相場:異なる国の通貨が取引される際の交換比率。例えば、ドル円相場は米ドルと日本円の交換レートを指します。
- 模様眺め:市場参加者が積極的な売買を控え、様子を見る状態を表します。