今日の東京株式市場【環境認識】

2024年6月14日

米国株式市場の動向と東京株式市場の見通し

【考察】 13日の米国株式市場では、NYダウが前日比で65.11ドル下落し、3万8647.10ドルで3日連続の下落を見せました。一方で、ナスダック総合指数は59.124ポイント上昇し、1万7667.560ポイントで4日連続の上昇を記録しました。出来高は、NY市場が8億4038万株、ナスダック市場が45億7545万株でした。

【その他の考慮点】 米国の5月のPPI(生産者物価指数)は、前月比で0.2%下落し、市場予想の0.1%上昇を下回りました。これにより、米国経済の減速が警戒され、NYダウは一時300ドル以上の下落を見せました。しかし、米国10年物国債の利回りが低下したことから、下げ幅は縮小しました。

【全体的な見通し】 14日の東京株式市場では、日本銀行の金融政策決定会合の結果や、その後の植田和男総裁の記者会見の内容を確認したいという意見が多く、様子見の姿勢が強まると予想されます。また、株価指数先物・オプションの6月限のSQ(特別清算指数)値算出日であることから、市場推定値が意識される場面もあります。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を示す指数です。
  • ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全ての株式を対象とした株価指数です。
  • PPI(生産者物価指数):企業が商品を生産するために支払う価格の変動を測る指数です。この指数が上昇すると、企業がそのコストを消費者に転嫁しようとするため、インフレの兆候とされます。
  • 10年物国債:政府が発行する債券で、満期までの期間(つまり、元本が返済されるまでの期間)が10年のものを指します。
  • SQ(特別清算指数):オプション取引や先物取引の決済価格を決めるための指数です。この日には大きな値動きが見られることがあります。
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