2024年8月8日
【考察】
7日の米国株式市場は反落しました。ニューヨークダウ平均株価は前日比234.21ドル安の38,763.45ドル、ナスダック総合指数は171.049ポイント安の16,195.806ポイントで取引を終了しました。出来高は、ニューヨーク市場が約10億7827万株、ナスダック市場が約55億508万株でした。
朝方は前日に反発した動きが続き、買いが優勢で取引が始まりました。ニューヨークダウ平均株価は一時480ドルを超える上昇を見せる場面もありましたが、米国10年物国債の入札が低調だったことから利回りが上昇し(価格は低下)、株式の相対的な割高感が意識され、下げに転じました。その結果、不安定な値動きが続きました。特に、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アーム・ホールディングスやエヌビディア、アムジェンなどの株価が下落しました。
【その他の考慮点】
8日の東京株式市場は軟調な展開が予想されます。最近の荒い値動きが続く中、7日の米国株式市場の下落がリスク回避の姿勢を強め、売りが優勢のスタートとなりそうです。為替相場は、ドル・円が1ドル=146円台の後半(7日は146円68銭から71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の前半(同160円22銭から26銭)と小動きが続いており、為替の動向にも引き続き注意が必要です。
【全体的な見通し】
米国株式市場の反落と不安定な値動きが、東京市場にも影響を与えそうです。特に、ハイテク株の動向や米国債の利回り上昇が株式市場に対して懸念材料となっています。リスク回避の姿勢が強まる中で、東京市場も軟調な展開が予想されますが、為替相場の動きにも注目する必要があります。
【用語解説:初心者向け】
- ニューヨークダウ平均株価: アメリカの代表的な株価指数で、30の大手企業の株価を元に計算されます。
- ナスダック総合指数: 主にハイテク企業が上場しているナスダック市場の株価指数です。
- 出来高: 株式市場で取引された株式の数量を指します。
- 国債: 政府が発行する借金証書で、一定期間後に利息をつけて返済されます。
- 利回り: 投資に対する収益率を示す指標です。国債の場合、利回りが上昇すると国債価格は下落します。