2024年6月30日
日経平均株価の動向と見通し
【考察】 先週（6月24日から28日）の日経平均株価は、先週末と比較して986.61円（2.56％）上昇し、3万9583.08円で取引を終えました。週の初めには、米国市場の影響を受けてハイテク株が売られ、一方で景気敏感株やディフェンシブ株が買われました。その結果、日経平均株価は6月25日に3万9000円を回復しました。
【その他の考慮点】 さらに、6月25日に米国市場で調整が続いていたエヌビディアが大きく反発したことをきっかけに、翌26日の東京市場では東京エレクトロンやアドバンテストなどのハイテク株が買われ、日経平均株価は一時3万9788.63円まで急伸しました。
【全体的な見通し】 しかし、6月27日には、急ピッチの上昇に対する過熱感と、米国のマイクロン・テクノロジーが時間外取引で急落した影響から、利益確定の売りが優勢となり、日経平均株価は反落しました。ただし、27日の米国市場でマイクロン・テクノロジーの下落が他の半導体株に与えた影響が限定的だったことから、週末28日の東京市場ではハイテク株が買い戻される流れになりました。
【用語解説：初心者向け】
- ハイテク株：情報技術（IT）関連の企業の株式のことを指します。これらの企業は、新しい技術や製品を開発し、それによって高い成長を達成する可能性があります。
- 景気敏感株：経済の好不況に直接影響を受ける企業の株式のことを指します。これらの株式は、経済が好調なときには上昇しやすく、不況のときには下落しやすい傾向があります。
- ディフェンシブ株：経済の好不況に関係なく安定した収益を上げることができる企業の株式のことを指します。これらの株式は、不況のときにも価格が安定していることが多いです。
- 指数インパクト：株価指数に与える影響の大きさのことを指します。株価指数は、選ばれた株式の価格の平均値であり、その計算には各株式の市場価値が使用されます。したがって、市場価値が大きい株式は、指数に大きな影響を与えます。
- 利益確定売り：投資家が株式を売却して利益を確定する行為のことを指します。これは、株価が一定の水準まで上昇したときによく行われます。
- 押し目買い：株価が一時的に下落したときに、投資家がその機会を利用して株式を買う行為のことを指します。これは、株価が再び上昇することを期待して行われます。
