2024年7月17日
米国株式市場の動向とその影響
【考察】
16日の米国株式市場では、NYダウが前日比742.76ドル高の4万954.48ドルと5日連続で上昇しました。また、ナスダック総合指数も36.774ポイント高の1万8509.340ポイントと3日連続で上昇しました。取引の出来高は、NY市場が9億5776万株、ナスダック市場が5億893万株でした。
【その他の考慮点】
NYダウは連日で終値ベースの史上最高値を更新しました。また、米6月の小売売上高が前月比0.0%と横ばいで、市場予想平均の同0.3%減を上回りました。これは、消費動向が堅調であることを示しています。
【全体的な見通し】
11月の大統領選挙でトランプ前大統領が再選されるとの思惑が継続しており、製造業や金融、小売業などの景気敏感株が幅広く物色されました。NYダウの採用銘柄では、ユナイテッドヘルス、キャタピラー、ボーイングなどが値上がり率の上位に入っています。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を指します。
- ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄の株価をもとに算出される株価指数です。
- 前日比:前の取引日の終値と比較したときの株価の上昇分または下落分を指します。
- 景気敏感株:経済の好不況によって業績が大きく影響を受ける株を指します。製造業や金融、小売業などが該当します。
以上の情報を踏まえて、17日の東京株式市場は続伸後、堅調な展開が予想されます。現地16日の米国株高を受けて、買いが先行するスタートとなりそうです。ただし、上値では戻り待ちの売りが押し寄せる場面も想定されます。トランプ氏が大統領に再選されるとの思惑から、防衛関連や金融などへの個別株物色が引き続き中心になりそうです。このような市場環境を理解し、適切な投資判断を行うことが重要です。