2024年6月28日
米国株式市場と東京株式市場の動向
【考察】 27日の米国株式市場では、NYダウとナスダック総合指数がともに上昇しました。NYダウは前日比で36.26ドル高の39164.06ドル、ナスダック総合指数は53.528ポイント高の17858.684ポイントとなり、3日連続の上昇となりました。出来高は、NY市場が9億4862万株、ナスダック市場が49億2803万株でした。
【その他の考慮点】 米国の1-3月期GDP(国内総生産)の確定値は、季節調整済みの年率換算で前期比1.4%増となり、速報値の1.3%増から上方修正されました。これは市場予想平均と一致しました。しかし、バイデン大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会や、28日の米5月PCE(個人消費支出)価格指数の発表を控えていたため、市場の反応は限定的で、積極的な売買は見られませんでした。
【全体的な見通し】 28日の東京株式市場では、反発後のもみ合いが予想されます。27日に大幅反落した反動や、27日の米国株式市場の上昇を受けて、買いが優勢となる見通しです。しかし、日本時間の午前10時すぎから始まる米大統領選のテレビ討論会の内容を確認したいという意見が広がっており、週末と月末が重なることも手控えにつながる可能性があります。
【用語解説:初心者向け】
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30社の株価をもとに算出される株価指数のことです。
- ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄を対象とした株価指数のことです。
- GDP(国内総生産):国内で生産される最終的な商品・サービスの市場価格に基づく総額のことで、経済の規模を示す指標です。
- PCE(個人消費支出)価格指数:アメリカのインフレ指標の一つで、個人消費支出にかかる物価の変動を示します。