2024年1月17日
東京株式市場 見通し
考察
本日の東京株式市場は、買い先行の展開が予想されます。
前日の米国株式市場は、米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が早期利下げに慎重な見方を示したことが嫌気され、下落しました。しかし、日経平均は前日比205円高の3万5,855円と、小幅に下落にとどまりました。
本日は、前日の下落に対する反動買いに加え、米フィラデルフィア半導体指数(S&P500)が1.3%高と堅調に推移したことや、円安基調が続いたことで、買い安心感が広がると考えられます。
また、本日は国内で12月訪日外国人客数が発表されるほか、中国では10─12月GDPや12月鉱工業生産、小売売上高などの主要指標、米国では12月小売売上高や地区連銀経済報告(ベージュブック)の発表があります。これらの経済指標の結果次第では、市場のムードに変化が生じる可能性もあります。
その他の考慮点
個人投資家の売りも意識されます。
前日の日経平均は、年初来高値となる3万6,000円に迫る水準まで上昇したため、利益確定売りが出るとみられます。また、短期的な過熱感も引き続きくすぶっていることから、上値の重い展開となる可能性もあります。
全体的な見通し
本日は、買い先行の展開が予想されますが、個人投資家の売りや短期的な過熱感への警戒感も意識されます。
3万6,000円をうかがう水準でのもみ合いとなり、上値が重い展開となる可能性もあります。
用語解説【初心者向け】
- シカゴ日経平均先物
米国のシカゴ取引所で取引されている、日経平均株価の先物取引です。
- テクニカル面からの短期的な過熱感
株式の値動きを過去の値動きから分析するテクニカル分析において、短期的に株価が高値圏にある状態を指します。
- 大台
株価の水準を表す言葉で、3万円台や2万円台など、1万円刻みの水準を指します。
場中解説
本日の東京株式市場の様子は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
なお、この見通しは、あくまでも筆者の予想であり、実際の値動きと異なる可能性があります。投資を行う際には、ご自身の判断で十分に検討を行ってください。