2024年7月24日
米国株式市場：様子見ムード強まり、主要指数下落
【考察】
23日の米国株式市場は、主要指数が軒並み下落し、投資家心理は悪化しました。特に、テスラやアルファベット（グーグルの持株会社）などの決算発表を控えた大型企業を中心に、様子見ムードが強まりました。
テスラは、電気自動車市場における競争激化や原材料価格の高騰などが懸念材料として指摘されており、投資家は慎重な姿勢を強めています。一方、アルファベットは、広告収入の減速などが懸念されており、市場予想を下回る決算発表が懸念されています。
米国経済指標である6月中古住宅販売件数は、市場予想を下回りましたが、投資家の反応は限定的でした。これは、すでに景気後退懸念が市場に織り込まれているためと考えられます。
個別銘柄では、ウォルト・ディズニーは、ストリーミングサービスの加入者数減少などが嫌気され、マクドナルドは、インフレによるコスト上昇などが懸念され、ナイキは、中国市場での販売減速などが懸念され、それぞれ値下がり率上位となりました。
【その他の考慮点】
為替相場は、ドル・円は1ドル138円台後半、ユーロ・円は1ユーロ149円台後半で推移しました。米国の利上げ観測が強まる中、ドルは堅調な動きとなっています。
原油価格は、WTI原油先物は1バレル80ドル台後半で取引されました。世界的な景気減速懸念などを背景に、原油価格は下落傾向にあります。
【全体的な見通し】
24日の東京株式市場は、米国株式市場の動向や為替相場などを踏まえ、弱含みの展開が予想されます。特に、テスラやアルファベットなどの決算発表をする企業の動向が注目されます。投資家は、景気後退懸念や企業業績への懸念などを慎重に見極めながら、投資判断を行うことが重要です。
【ポイント】
テスラやアルファベットなどの決算発表が、市場心理に大きな影響を与える可能性があります。
米国経済指標は、景気後退懸念を裏付ける内容となっています。
個別銘柄では、業績悪化懸念のある企業を中心に、売りが優勢となる可能性があります。
為替相場は、米国の利上げ観測を背景に、ドルが堅調な動きとなっています。
原油価格は、世界的な景気減速懸念などを背景に、下落傾向にあります。
