今夜のNY市場【環境認識】

  1. 11日のアメリカ株式市場では、8月の消費者物価指数(CPI)が注目されています。市場の予想では、前年比の上昇率が2.5%とされ、前月の2.9%からは減速する見込みです。前月比やコア指数(エネルギーや食品を除く)は、前月と同じペースの伸びが予想されています。インフレの加速が見られない限り、来週17日から18日に行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが実施されるという見方は変わらないでしょう。
  2. 一方、日本時間11日の午前中に行われた米大統領選候補者によるテレビ討論会では、多くの視聴者がハリス副大統領を「勝利者」と感じたという調査結果が出ています。ハリス氏は富裕層に対するキャピタルゲイン課税の強化に言及しており、資産課税の強化を打ち出しています。これが株式市場にとっては悪影響を与える可能性があり、今晩の市場の反応を見ていく必要があります。

用語解説【初心者向け】

  • 消費者物価指数(CPI): 物価の変動を測る指標で、生活に必要な商品やサービスの価格がどのくらい変わったかを示します。
  • コア指数: CPIからエネルギーや食品といった価格変動が大きい項目を除いた指標。物価の基調を捉えるために使われます。
  • FOMC(米連邦公開市場委員会): 米国の中央銀行が金利政策を決定する会議のこと。
  • キャピタルゲイン課税: 資産を売ったときに得られる利益に対する税金のこと。
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