今日の東京株式市場【環境認識】

2024年8月21日

【考察】


20日のアメリカ株式市場では、ニューヨーク・ダウ平均株価が前日比61.56ドル下がり、40,834.97ドルとなりました。これにより、6日ぶりに反落しました。また、ナスダック総合指数も59.834ポイント下がり、17,816.937ポイントとなり、9日ぶりに反落して取引を終了しました。ニューヨーク市場の出来高概算は約7億4,491万株、ナスダック市場は約47億2,092万株でした。連日の上昇によって、一部の主要銘柄では利益確定売りが発生し、株価を押し下げたようです。

さらに、21日に7月30日から31日に行われたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事録が公表される予定です。その内容を確認したいという投資家の様子見姿勢が強まり、市場に影響を与えたと考えられます。ニューヨーク・ダウ採用銘柄の中でも、ボーイング、インテル、そしてダウ(旧ダウ・デュポン)などが大きく値を下げました。

【その他の考慮点】


21日の東京株式市場も、反落後、弱含みの展開になる可能性があります。日経平均株価は、20日に大幅に反発したものの、買いが一巡した後は上値が重く、戻り待ちの売りが意識される場面が見られました。また、20日のアメリカ株式市場が下落したこともあり、東京市場の朝方は売りが先行する形でスタートする可能性が高いです。

為替相場では、ドル/円が1ドル=145円台前半(20日は146円55~57銭)、ユーロ/円が1ユーロ=161円台半ば(同162円47~51銭)と円高に振れています。このため、特に輸出関連銘柄に対しては軟調な展開が予想されます。

【全体的な見通し】


アメリカの株式市場における利益確定売りやFOMC議事録の公表を控えた慎重な姿勢が、日本市場にも影響を与えると考えられます。為替市場での円高の動きもあり、特に輸出関連株には注意が必要です。投資家はしばらく様子見の姿勢を続けることが予想され、東京株式市場の先行きも慎重な展開が続くかもしれません。

【用語解説:初心者向け】

  • ニューヨーク・ダウ平均株価
    アメリカの代表的な株価指数の一つで、30社の大企業の株価の平均を表しています。
  • ナスダック総合指数
    アメリカのナスダック市場に上場している企業の株価を基に計算される株価指数です。主にハイテク企業が多く含まれています。
  • FOMC(米連邦公開市場委員会)
    アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が開催する会議で、金融政策の決定が行われます。この会議の議事録は市場に大きな影響を与えることがあります。
  • 為替相場
    各国の通貨同士の交換レートのことを指します。為替相場の変動は、特に輸出入企業に大きな影響を与えることがあります。
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