- 2025年1月28日
- 米国株式市場の動向
- 【考察】
27日の米国株式市場では、NYダウが前週末比289.33ドル高の44,713.58ドルと反発しました。一方で、ナスダック総合指数は612.467ポイント安の19,341.834ポイントと続落しました。出来高はNY市場が11億4712万株、ナスダック市場が80億1539万株でした。 - 【その他の考慮点】
中国のAI開発企業ディープシークが低コストで高性能なAIアプリを開発したとの報道があり、米国のAI開発の優位性が後退するとの懸念が浮上しました。これにより、AI関連銘柄が中心となって下落し、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーズ、アーム・ホールディングスなどが値下がり率の上位に入りました。一方、NYダウ採用銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソンやセールスフォース、トラベラーズなどが買われ、同指数の上昇を支えました。 - 【全体的な見通し】
28日の東京株式市場は、続落後も弱含みの見通しです。27日の米国株式市場でAI関連銘柄が下落したことに加え、日本の半導体関連株への影響が大きいSOX指数も続急落しているため、売り先行スタートが予想されます。また、28日にFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果が発表されるため、その内容を確認したいとして手控えムードが広がりそうです。 - 【用語解説:初心者向け】
- NYダウ: ニューヨーク・ダウ平均株価指数の略。アメリカの主要企業30社の株価をもとに算出される指標。
- ナスダック総合指数: ナスダック市場に上場するすべての株式を対象に算出される指標。主にIT関連企業が多い。
- 出来高: 市場で取引された株式の総量。
- AI(人工知能): Artificial Intelligenceの略。人間の知能を模倣したシステム。
- エヌビディア: 米国の半導体メーカー。主にGPUを製造。
- マイクロン・テクノロジーズ: 米国の半導体企業。
- アーム・ホールディングス: イギリスの半導体およびソフトウェア設計企業。
- FOMC(米連邦公開市場委員会): アメリカの中央銀行制度の一部で、金利政策を決定する機関。
- 為替相場: 異なる国の通貨が交換される際の比率。