今日の東京株式市場【環境認識】

2024年8月7日

米国株式市場の反発と東京株式市場の動向

【考察】

8月6日の米国株式市場は、4日ぶりに反発しました。ニューヨーク・ダウ工業株30種平均(NYダウ)は前日比294.39ドル上昇し、38,997.66ドルで取引を終了しました。また、ナスダック総合指数も166.773ポイント上昇して、16,366.855ポイントで取引を終えました。取引量は、ニューヨーク市場が約11億1262万株、ナスダック市場が約54億5520万株でした。前日までの3営業日続落の反動や自律反発を狙った買いが先行しました。NYダウは一時740ドルを超える上昇を見せる場面もありましたが、米景気の減速が警戒され、買い一巡後には戻り待ちの売りに押されて上昇幅を縮小しました。ハイテク株の比率が高いナスダック市場では、メタ(旧フェイスブック)やペイパル、エヌビディアなどが買われました。

【その他の考慮点】

8月7日の東京株式市場は反落後、安定するポイントを探る展開が予想されます。日経平均株価は5日に急落した一方で、6日には急反発するなど、値動きが荒れています。このため、不安定な値動きが続くと見られ、様子見の姿勢が強まる場面も想定されます。為替相場では、ドル・円が1ドル=144円台半ば(6日は145円29-31銭)、ユーロ・円が1ユーロ=158円台前半(同158円75-79銭)と円高方向に振れています。この円高傾向が、輸出関連株には重しとして意識される可能性があります。

【全体的な見通し】

米国株式市場の反発は一時的なものであり、今後も米景気の減速が警戒される中で、安定した上昇が続くかは不透明です。一方、東京株式市場では、荒れた値動きが続く中で、安定したポイントを探る展開が続くと予想されます。特に為替相場の動向が、輸出関連株に影響を与える可能性が高いです。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ: ニューヨーク・ダウ工業株30種平均の略称。アメリカの代表的な株価指数の一つ。
  • ナスダック総合指数: アメリカのナスダック市場に上場している全銘柄の株価を反映する指数。
  • 自律反発: 相場が急激に下落した後に、一時的に上昇すること。
  • 為替相場: 通貨と通貨の交換レート。
  • 円高: 円の価値が他の通貨に対して高くなること。
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