今日の東京株式市場で日経平均株価は、反発が想定される。
- 前日の米国市場で、8月の米消費者物価指数(CPI)を受けて9月の利上げ見送り観測が優勢となり、S&P総合500種とナスダック総合が反発したことが背景。
- 日本市場でも、買いが優勢になるとみられる。
- 日経平均の予想レンジは3万2700円―3万2900円。
前日の米国市場は、S&P総合500種とナスダック総合が反発した一方で、ダウは続落した。
- 8月の米消費者物価指数(CPI)で食品・エネルギーを除くコア指数が約2年ぶりの小幅な伸びにとどまったことを受け、米連邦準備理事会(FRB)が来週の会合で金利を据え置く可能性が強まった。
- 8月の米CPIは前年比3.7%上昇と2カ月連続で加速し、市場予想も上回ったが、コア指数は約2年ぶりの小幅な伸びにとどまった。
大和証券の坪井裕豪シニアストラテジストは、次の点を指摘している。
- 米CPIを無難通過したことに加え、先物もやや強いことから、寄り付きは比較的高く始まるのではないか。
- 前日の米国市場では主要な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)やナスダックが上昇していることから、足元で軟調だった半導体関連株には買い戻しの動きも期待できそうだ。
- 前日に続き9月末の中間配当の権利取り目的の高配当株への物色も日本株の支えになるとみている。
なお、きょうは国内で7月の機械受注が発表される。米国では8月の小売売上高や卸売物価指数(PPI)が公表される。ECB(欧州中央銀行)理事会やラガルドECB理事会の会見も予定されている。
解説
- CPI:消費者物価指数。消費者が購入する商品やサービスの価格変動を示す指標。
- コアCPI:食品やエネルギーを除いたCPI。
- FRB:米連邦準備理事会。米国の中央銀行。
- 高配当株:1株当たりの配当金が多い株式。
これらの専門用語は、株式投資に興味がある方にとって馴染み深いものと思われます。そのため、解説を追加することで、より理解しやすくなると考えられます。
テクニカル分析
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