2024年2月29日 米国株式市場:下落も終盤に買戻しで下げ幅縮小
本日の米国株式市場は、景気への懸念から下落。ダウ平均は23.39ドル安の38,949.02ドル、ナスダックは87.56ポイント安の15,947.74で取引を終えました。
10-12月期GDP改定値の下方修正
10-12月期の国内総生産(GDP)改定値が予想を下回る下方修正を受け、投資家心理は悪化。市場は景気減速への懸念から下落を余儀なくされました。
長期金利の低下と重要インフレ指標発表への警戒感
しかし、長期金利の低下が安心感につながり、下値を支えました。また、明日発表される重要インフレ指標への警戒感から、終盤にかけては買い戻しが入り、下げ幅を縮小しました。
セクター別動向
セクター別では、不動産や自動車・自動車部品が上昇した一方、半導体や半導体製造装置が下落しました。
今後の見通し
今後の米国株式市場は、景気動向やインフレ指標などを注視しながら、方向感を模索していくと予想されます。
用語解説:初心者向け
GDP(国内総生産):ある期間(通常は1年間)に国内で生産されたすべての財・サービスの価値の合計
下方修正:以前発表した数値を下方へ見直すこと
長期金利:10年以上の期間の金利
インフレ指標:物価の変動を示す指標
セクター:業種
本日の米国株式市場は、景気への懸念から下落しましたが、終盤にかけては買い戻しが入り、下げ幅を縮小しました。今後の動向は、景気動向やインフレ指標などを注視しながら見極める必要があります。
2024年2月29日:東京株式市場は上値模索?米国PCEデータに注目!
考察
- 日経平均は連日の上値の重さに加え、米国株安の影響を受け、軟調なスタートが見込まれます。
- 一方、押し目を拾う動きも想定され、売り一巡後は底堅く推移する可能性もあります。
その他の考慮点
- 日経平均は足元の上昇スピードが速かったため、高値警戒感も意識されています。
- 米国では個人消費支出(PCE)の公表を控えており、内容を見極めたいとする思惑で取引一巡後は小動きになるとみられています。
全体的な見通し
- 本日は様子見ムードが強まる可能性が高いですが、米国PCEデータ次第では方向感が定まるかもしれません。
用語解説:初心者向け
日経平均株価: 東京証券取引所に上場している225銘柄の株価の平均値。日本の株式市場全体の動向を示す指標として広く利用されています。
高値警戒感: 株価が上がりすぎて、これ以上上昇するのは難しいという心理状態。
売り一巡: 売り注文が一段落して、株価が安定する動き。
PCE: 米国商務省が毎月発表する個人消費支出指数。米国の家計部門の消費動向を把握するための指標として重要です。
バリュー株: 割安な株価で取引されている銘柄。成長性の高いグロース株とは対照的に、安定的な収益を上げている企業が多いのが特徴です。
出遅れ銘柄: 市場全体の動向に比べて上昇が遅れている銘柄。
様子見ムード: 市場参加者が今後の動向を見極めようとする心理状態。
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