今日の東京株式市場【環境認識】

2024年8月20日

【考察】

19日のアメリカ株式市場では、ニューヨーク・ダウ平均株価が前週末と比べて236.77ドル上昇し、40896.53ドルで取引を終えました。これで5日連続の上昇となります。また、ナスダック総合指数も245.051ポイント上昇し、17876.771ポイントで取引を終了しました。こちらは8日連続の上昇です。

取引量はニューヨーク市場で約7億8454万株、ナスダック市場で約51億1318万株でした。前週から続く強気の市場環境が維持されていることが背景にあります。7月のアメリカ景気先行指標総合指数が前月比0.6%の低下となり、市場予想の0.4%低下よりも悪化したことが確認されましたが、これにより景気が軟着陸する可能性が高まり、利下げへの期待が株価を支える結果となりました。特にハイテク株が多いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズ、エヌビディア、インテルなどが買われました。

【その他の考慮点】

20日の東京株式市場では、反発後に堅調な展開が予想されます。19日のアメリカ株式市場の続伸を受け、朝方から買いが先行するスタートが見込まれます。短期的なリバウンドを狙った買いが予想され、心理的な節目である3万8000円に迫る場面も見られるかもしれません。

為替相場に関しては、ドル・円が1ドル=146円台半ば(19日は146円08-10銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円台半ば(同161円31-35銭)と、やや円安の傾向にあります。

【全体的な見通し】

アメリカ株式市場は強気の地合いを維持しており、特にハイテク株が引き続き注目されています。東京市場でもアメリカ市場の影響を受け、堅調な展開が期待されます。為替の動向も円安が進む可能性があり、これが輸出関連企業の株価にプラスの影響を与えることが予想されます。

【用語解説:初心者向け】

  • ニューヨーク・ダウ平均株価: アメリカの主要な株式市場であるニューヨーク証券取引所に上場している30社の株価を平均して算出される指数です。経済の状況を把握するための代表的な指標の一つです。
  • ナスダック総合指数: アメリカの株式市場であるナスダック市場に上場しているすべての株式を対象とした指数です。特にハイテク関連株が多く含まれています。
  • 景気先行指標総合指数: 将来の景気動向を予測するために使用される複数の経済指標を総合した指数です。この指数が下がると、将来の経済活動が減速する可能性が示唆されます。
  • ハイテク株: 高度な技術を持つ企業の株式のことを指します。特にIT関連の企業が該当します。
  • 利下げ: 中央銀行が基準となる金利を引き下げることです。これにより、企業の借入コストが下がり、経済活動が活発になることが期待されます。
  • リバウンド: 株価が下がった後に再び上昇することを指します。
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