2024年2月13日から16日の日経平均株価について、以下の観点から考察します。
1. 利益確定の流れと業績面:
– 日経平均株価は3万7000円を回復したことで、一時的に利益確定の動きが意識されるでしょう。
– しかし、決算発表が一巡することから、改めて業績面を手掛かりとした個別銘柄の物色が期待されます。
2. 決算発表と指数インパクト:
– 今週は決算発表のピークで、積極的な売買は手控えられました。
– 指数に絡んだ商いが中心だったため、値がさ株が相場をけん引しました。
– ただし、全体としては値下がり銘柄の数が多かったと考えられます。
3. 米国の指標と為替の影響:
– 米国では消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)の発表が控えています。
– 両指数の内容次第で、米・連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退し、不安定な値動きが生じる可能性があります。
4. 企業の決算発表と投資評価レポート:
– 14日を過ぎると企業の決算発表は一巡します。
– 決算発表を受けて、国内外の証券会社による投資評価及び目標株価変更レポートが相次いでリリースされることが予想されます。
– レポートを材料とした売買が中心となり、プライム市場の売買代金は大きく減少しないでしょう。
5. 為替の円安推移:
– 円安推移に注意が必要です。昨年11月27日以来、1ドル149円台に乗せたことから、政府・日銀による円安けん制発言が増加しそうです。
– 鈴木財務相や神田財務官の発言が市場に伝わる可能性があります。
– 円安進行で輸出関連銘柄は追い風となりますが、輸入企業は向かい風となります。
6. 日銀の対応:
– 内田日銀副総裁の発言など、日銀が「地ならし」を行っている状況下で、想定外の円安推移に対して早めの措置を講じるとの見方もあります。
– 過去に行った水準より手前で為替介入を実施する可能性もあるでしょう。
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