今日の東京市場【環境認識】

2023年12月13日

考察

  • 今日の東京株式市場では、日経平均株価がほとんど動かない状態が予想されています。これは、日本時間の明日未明に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が近づいているため、投資家が様子見をする傾向が出ています。昨日の米国株式市場が上昇したことは市場を支える一因ですが、日経平均が3万3000円に近づくと価格上昇の抵抗が強まる見込みです。

その他の考慮点

  • 昨日の米国株市場では、主要な3つの株価指数が今年の最高値を更新しました。ただし、インフレ指標の内容が米連邦準備理事会(FRB)の利下げの時期に大きな変化をもたらすものではなかったことが影響しています。市場参加者は13日まで開催されるFOMCの結果を注視しています。
  • 12日に発表された11月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比で3.1%上昇し、前月の3.2%上昇から鈍化しました。これは、市場の予想と一致した数字です。
  • 日本の株式市場は、FOMCの結果待ちで小幅な変動が予想されます。年末が近づいているため、機関投資家などは新しいポジションを積むよりも、ポジションを調整することが中心になるかもしれません。日経平均は3万3000円を上限に横ばいの動きが続く見込みです。

全体的な見通し

  • 米国市場で半導体指数が上昇したことから、ハイテク関連株は安定しているようです。ただし、取引時間前に公表される12月日銀短観の結果に注目が集まっています。特に非製造業の人手不足が意識されており、結果次第で人材派遣関連の株に買いが入る可能性があります。
  • 13日の東京株式市場は、前日に続いて上昇後にもみ合いが予想されます。日経平均株価は前日に上昇し、3万3000円を一時超えたものの、価格を抑えられる展開でした。今日も米国株の上昇を受けて3万3000円に近づく可能性がありますが、売り注文が出る場合でも価格が堅調に推移する見込みです。
  • 主なスケジュールでは、米国で11月の卸売物価指数(PPI)が発表されるほか、FOMCの結果発表後にパウエルFRB議長が記者会見を行う予定です。

用語解説:初心者向け

  • 日経平均株価(日経平均): 東京証券取引所の上場株式約225社の株価の平均を示す指数。日本の株式市場全体の動向を表す指標の一つ。
  • FOMC(米連邦公開市場委員会): アメリカ合衆国の連邦準備制度理事会(FRB)が実施する政策決定会合。金融政策や利上げなどの重要な決定を行う。
  • 消費者物価指数(CPI): 消費者が購入する一定の商品やサービスの価格変動を表す指数。物価上昇やインフレ率を示すための重要な経済指標。
  • 半導体指数(SOX指数): 半導体関連企業の株価を集計した指数。半導体業界の動向や経済の健全性を示すのに使用される。
  • 日銀短観: 日本銀行が実施する企業短期経済観測調査。企業の景気や経済動向を把握するための指標の一つ。
  • 卸売物価指数(PPI): 商品やサービスを製造し、他の企業や小売店に卸す業者の価格変動を示す指数。

場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCaf5-S-kVmyqzKctnYqIC_Q

タイトルとURLをコピーしました