今夜の米国株式市場の動向と雇用統計の影響

2023年12月8日

米国株式市場の動向と雇用統計の影響

考察:

先日の7日に米国株式市場では、NYダウが4日ぶりに反発しました。週間新規失業保険申請件数が市場予想と一致しましたが、それだけでは手掛かりが難しい状況でした。その中で、前日にAI関連の好材料を発表したアルファベットとAMDが値を飛ばし、IT主力株や半導体関連株が連れ高となりました。しかし、後半は翌日に米11月雇用統計の発表を控え、全体的に狭いレンジでもみ合いとなりました。結果として、NYダウは前日比62ドル高の3万6117ドルで終えました。

その他の考慮点:

今日の8日には、米11月雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数の市場予想は前月比18.3万人増と、10月の同15万人増から増える見通しです。しかし、6日に発表された11月ADP雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比10.3万人増と、市場予想の同13万人増、および10月の同10.6万人増を下回ったことから、注目が集まっています。また、12月ミシガン大学消費者信頼感指数も要注目です。

全体的な見通し:

市場は、雇用統計の発表を控えて慎重な動きとなっています。特に、非農業部門雇用者数の動向が注目されています。これらの結果次第で、市場の動きも大きく変わる可能性があります。

用語解説【初心者向け】:

– NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30種類の代表的な株式の平均株価を指します。
– AI:人工知能のことで、人間が行うような学習や判断をコンピュータに行わせる技術のことを指します。
– AMD:アドバンスト・マイクロ・デバイセズの略で、半導体を製造するアメリカの企業です。
– 非農業部門雇用者数:アメリカの農業以外の部門で働いている人々の数を指します。この数値が増えると、経済が活性化していると考えられます。
– ADP雇用統計:アメリカの人事・労務管理サービス会社であるADPが発表する雇用統計です。非農業部門雇用者数の動向を先取りする指標とされています。

場中解説は、以下のYouTubeチャンネルで配信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCaf5-S-kVmyqzKctnYqIC_Q

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