2023年10月18日米国株式市場の概況
- ダウ平均は13.11ドル高の33,997.65ドルで終えた。
- ナスダックは34.24ポイント安の13,533.75で終えた。
主な要因
- 9月小売売上高の伸びが予想を大幅に上回り、強い消費が確認された。
- 2年債利回りが16年ぶり高水準になるなど、長期金利の上昇が続いた。
個別銘柄
- ホテルチェーンのウィンダムホテル&リゾーツ(WH)は、ホテル施設のフランチャイズ企業、チョイスホテルズインターナショナル(CHH)による買収提案を拒否したことが明らかになり、買われた。
- 地銀のUSバンコープ(USB)は、FRBによる同行に対する規制が一部緩和されたことが明らかになり、急伸した。
- ディスカウント小売りのダラーツリー(DLTR)は、アナリストが強い業績の伸びを期待して投資判断を引上げ、上昇した。
- 半導体のエヌビディア(NVDA)は、政府が同社の中国向けに設計した半導体販売を規制する方針を示したことで、大幅安となった。
今後の見通し
9月小売売上高の強い伸びを受けて、米経済は堅調な成長を続けているとの見方が強まった。一方、長期金利の上昇が続くことで、米金融当局による積極的な利上げが予想される。今後は、米経済の成長と金融引き締めによる景気減速のバランスが注目される。
用語解説
- NYダウ:ニューヨーク証券取引所のダウ・ジョーンズ工業株30種平均
- ナスダック:ナスダック総合指数
- 小売売上高:小売店の売上高の合計
- 2年債利回り:米国の2年満期国債の利回り
- 買収案:ある企業が別の企業を買収する提案
- 規制:政府が企業や個人に対して課す制限
- アナリスト:企業の財務状況や業績を分析する専門家
- 物言う投資家:企業の経営方針や戦略に積極的に意見を述べる投資家
- 四半期決算:企業が1四半期の業績を発表すること
- トレーディング収入:株式や債券などの取引から得られる収入
- 純金利収入:貸出金利から借入金利を引いた収入
- 不動産投資損失:不動産投資から生じる損失
- 半導体:電子機器に欠かせない電子部品
- 設計:半導体の回路や機能を設計すること
- 規制:政府が企業や個人に対して課す制限
- 見通し:将来の状況を予想すること
- バランス:2つ以上のものが均等であること