9月15日東京株式市場の予想
- 前日の米国株高を受けて、日経平均株価は続伸が想定されている。
- 幅広いセクターで買いスタートとなりそうだが、明日からの3連休を前に、上値では手じまい売りが出やすい。
- 日経平均は買い一巡後はプラス圏でのもみ合いとなりそうだ。
日経平均の予想レンジは3万3200円─3万3500円。
米国株式市場の動向
- 一連の米経済指標を受け、来週のFRBで利上げが決定されるとの観測は高まらない中でも、景気後退に対する懸念が和らいだことが背景。
- ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アーム(ARM.O)がナスダック市場に力強く上場したことも押し上げ要因となった。
米経済指標
- 米商務省が発表した8月の小売売上高は前月比0.6%増と予想以上に増加した。
- 週間の新規失業保険申請件数は前週から増加。
- 8月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.7%上昇し、伸び率は1年2カ月ぶりの大きさだった。
セクター別動向
- クルーズ船や石油化学メーカーなど景気敏感株が上昇。
- コンピューターメーカーや自動車メーカーなど懸念材料を抱える株は下落。
個別銘柄
- ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計アーム(ARM.O)はナスダック取引所に上場。公開価格50ドルを上回る56.10ドルで取引が開始された。
- ソフトウエア会社のアドビ(ADBE)は取引終了後に四半期決算発表。調整後の1株利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。
解説
- 日経平均株価は、前日の米国株高を受けて、続伸が想定されている。
- 米国株は、一連の米経済指標を受け、景気後退に対する懸念が和らいだことで上昇した。
- 米商務省が発表した8月の小売売上高は、前月比0.6%増と予想以上に増加した。また、週間の新規失業保険申請件数は前週から増加したものの、依然として低水準にとどまった。
- これらを受けて、FRBが来週のFOMCで利上げを決定するとの観測は高まらない中で、景気後退に対する懸念が和らいだ。
- ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計大手アーム(ARM.O)がナスダック市場に力強く上場したことも、日本株の上昇を支援する要因となった。
- ARMは、スマートフォンやデータセンターなど、さまざまな機器に採用されている半導体設計技術を保有する企業である。ナスダック市場への上場は、日本の企業としては過去最大の規模となる。
まとめ
9月15日東京株式市場は、前日の米国株高を受けて、続伸が想定されている。幅広いセクターで買いスタートとなりそうだが、明日からの3連休を前に、上値では手じまい売りが出やすい。日経平均は買い一巡後はプラス圏でのもみ合いとなりそうだ。