今日の東京株式市場【環境認識】

2024年8月29日

【考察】
28日のアメリカ株式市場は、NYダウが前日比159.08ドル安の41,091.42ドルとなり、4日ぶりに反落しました。また、ナスダック総合指数も198.793ポイント下がり、17,556.027ポイントで取引を終えました。取引量は、NY市場が約7億5,476万株、ナスダック市場が約48億8,634万株でした。

特に、AI向け半導体を製造するエヌビディアが24年5~7月期の決算を通常取引終了後に発表する予定だったため、投資家の間で様子見の姿勢が強まりました。このため、NYダウは一時的に400ドル以上下落する場面もありました。ハイテク株の多いナスダック市場でも、アーム・ホールディングス、マイクロン・テクノロジー、アドバンスド・マイクロ・デバイシズなどの株価が下落しました。

【その他の考慮点】
29日の東京株式市場も、反落した後に弱い展開が続く可能性があります。28日のアメリカ株式市場の下落の影響を受けて、東京市場では売りが先行する見込みです。エヌビディアの決算は売上高と純利益が市場予想を上回ったものの、決算発表後に同社株が売られ、時間外取引で下落しました。この影響で、日本の半導体関連銘柄にも圧力がかかりそうです。

また、為替相場に目を向けると、ドル・円は144円台半ばでほぼ動きがなく、ユーロ・円は円高方向にやや動いており、160円台後半となっています。

【全体的な見通し】
29日の東京株式市場は、前日のアメリカ市場の動きを受けて、売りが先行する弱い展開が予想されます。エヌビディアの決算発表が与える影響も含め、日本の半導体関連株にも注意が必要です。為替相場の動向も見逃せないポイントとなりそうです。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ:アメリカの代表的な株価指数で、ニューヨーク証券取引所に上場している30社の平均株価を表します。
  • ナスダック総合指数:ナスダック市場に上場している全銘柄を対象にした株価指数です。特にハイテク企業が多いことで知られています。
  • AI向け半導体:人工知能(AI)の処理に特化した半導体で、高速で大量のデータを処理する能力を持つため、AI技術の発展に不可欠です。
  • エヌビディア:AI向けの半導体製造で知られるアメリカの大手半導体企業です。
  • 時間外取引:通常の取引時間外に行われる株式の売買です。株価が急変することもあります。
  • ドル・円/ユーロ・円:為替市場で取引される、ドルと円、ユーロと円の交換レートのことです。
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