ダウ平均とナスダックの取引終了状況:
- ダウ平均は158.64ドル安の35,314.49ドルで終了。
- ナスダックは110.07ポイント安の13,884.32で取引を終了。
市場の動向と要因:
- 中国の7月の輸出入が予想以上に悪化し、世界経済の減速懸念から売りが先行。
- 格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが主要銀行6行の格付見直しや中小銀行10行の格下げを発表し、金融不安が再燃。
市場の反応とトレンド:
- 金利の低下に伴い、安値から押し目の買い意欲も見られ、終盤には下落幅を縮小。
- セクター別では、医薬品・バイオテクやテクノロジー・ハード・機器が上昇。半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービスは下落。
企業の決算と動向:
- イーライ・リリー(LLY)は第2四半期決算で予想を上回る1株利益と強い売り上げを発表し、通期見通しを引き上げて買われた。
- ディズニー(DIS)はコスト削減の一環で人工知能(AI)技術の調査作業部会を設置し、好感されて株価が上昇。
一方で、以下の企業は格下げや見通しの引き下げで影響を受けて売られた:
- M&Tバンク(MTB)、ウェブスター・ファイナンシャル(WBS)
- PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC)、シチズンズ・フィナンシャル・グループ(CFG)
- JPモルガン(JPM)、ゴールドマンサックス(GS)
- ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)、ホームデポ(HD)
その他の企業の動向:
- 電気自動車メーカーのリビアン(RIVN)は決算発表後、生産見通しの引き上げが好感され、時間外取引で買われた。
- 配車サービスのリフト(LYFT)は四半期決算で予想外の利益計上と売上見通しの上振れを発表し、一時的に買われたが後に失速。
為替市場の動向:
- ニューヨーク外為市場でドル・円は上昇し、主要通貨に対するドル指数は0.4%高の102.52。
- 中国経済指標やムーディーズの発表により、人民元や他の通貨が下落し、ドルの投資妙味が高まった。
原油市場の動向:
- NY原油先物9月限は反発して82.92ドルで取引を終了。
- 需給ひっ迫の思惑が再浮上し、市場が反応した。
次に注目される指標や出来事:
- 10日には米国の消費者物価指数(CPI)の発表が予定されており、市場が注目している。
- また、9日には中国のインフレ指標も発表される予定。