6日の東京株式市場は、円安・ドル高を背景に、輸出関連株を中心に買いが先行し、日経平均株価は8営業日続伸した。
主なポイントは以下の通り
- 日経平均株価は、前日比204.26円高の33241.02円で終えた。
- 円安・ドル高が輸出関連株の業績改善期待を高め、買いが先行した。
- 一方、原油高によるインフレ長期化や、米長期金利の上昇など懸念材料もあり、東証プライム市場の騰落レシオは122.75%と120%超えが4日続いて「買われ過ぎ」を示唆した。
- 個別では、トヨタ自動車やホンダなど自動車関連が上昇した。また、インペックスや石油資源開発など原油関連株、三菱重工や川崎重工など機械関連株も堅調だった。
- 一方、川崎汽船や郵船など海運株、ライフドリンクやアサヒグループホールディングスなど食料品株、チヨダやクリエイトレストランツホールディングスなど小売り株は軟調に推移した。
専門用語の解説
- 赤三兵:ローソク足の一種で、高値と安値と終値がそろって連日で切り上がる形状のこと。強い上値追い圧力を窺わせる。
- 一目均衡表:テクニカル分析の手法の一種。転換線や基準線など複数の移動平均線を用いて、相場のトレンドや転換点を判断する。
- 騰落レシオ:一定期間の値上がり銘柄数の割合を、一定期間の値下がり銘柄数の割合で割った値。騰落レシオが100%を超える場合は「買われ過ぎ」、100%を下回る場合は「売られ過ぎ」と判断される。
- 過熱ライン:テクニカル分析の手法の一種。移動平均線を用いて、相場の過熱度を判断する。
今後の見通し
日経平均株価は、8日続伸となったが、騰落レシオが120%超えと「買われ過ぎ」を示唆しており、短期的な過熱感から伸び悩む可能性もある。また、原油高によるインフレ長期化や、米長期金利の上昇など懸念材料もあり、今後の相場の方向性は不透明だ。