9月6日(月)の東京株式市場は、前日の米国株式市場の下落を嫌気し、反落が予想される。
前日の米国株式市場は、米国債利回りの上昇と原油高に圧迫され、下落して終了した。ダウ工業株30種平均は0.56%安、ナスダック総合指数は0.08%安となった。
東京市場は、米株安に加え、このところの急ピッチな上昇を受けた高値警戒感から利益確定売りが先行しそうだ。特に原油高やインフレ懸念の再燃を受け、原油を原材料として使用する素材などのバリューセクターは、収益圧迫懸念から軟調に推移するとみられている。
また、今週はメジャーSQ(特別清算指数)の算出を控えており、あすは先物・オプション取引の最終売買日となる。日経平均は寄り付きで下落した後、デルタヘッジなどの先物主導で上昇する局面も想定されるといい、1日を通して3万3000円を挟んだ不安定な値動きとなりそうだ。
主なスケジュールでは、国内で高田日銀審議委員の会見、米国で8月のISM非製造業景気指数(ISM)などが予定されている。
**ポイント**
* 9月6日(月)の東京株式市場は、前日の米国株式市場の下落を嫌気し、反落が予想される。
* 高値警戒感から利益確定売りが先行し、原油高やインフレ懸念の再燃を受け、素材などのバリューセクターは軟調に推移する。
* 今週はメジャーSQの算出を控えており、不安定な値動きとなりそうだ。
**解説**
* **メジャーSQ**:日経平均株価やTOPIXなどの主要株価指数を対象とした特別清算指数。金融機関は、SQの算出日にこれらの指数と連動した金融商品を決済するため、SQの前後には株価が変動しやすい傾向がある。
* **デルタヘッジ**:オプション取引で、オプションの価格変動に伴う損失を回避するための取引。オプションの買い方の場合、原資産の売却を行うことで、原資産価格の上昇による損失を回避する。
**テクニカル分析**
1時間足チャート:何度もお伝えしていますが、H4Lineを割り込むかどうか?ここに注目しています。このままH4Lineを割り込むことがなければ、上昇波動が継続します。逆に、H4Lineを割り込んできたなら、4時間足単位での調整周期に入って行く可能性が出てきます。
以上、ご参考になれば幸いです。