日経平均の動向と市場要因について
- 日経平均の動向:
- 16日、米株式市場でのダウ平均は180.65ドル安と続落しました。
- ナスダック総合指数も-1.14%と続落しました。
- 日経平均は144.84円安で取引をスタートしました。
- 香港ハンセン指数の大幅な下落も市場の投資家心理を悪化させました。
- 市場要因の影響:
- 小売り企業の好決算が一部下支えとなりましたが、以下の要因が市場に影響を与えました。
- 中国経済の減速と、それに伴う影響が市場に与えられました。
- 予想を上回る経済指標により、長期金利が上昇しました。これが市場の重しとなりました。
- 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(7月開催分)では、追加の利上げの可能性が示唆され、市場に売りが強まりました。
- 市場の反応とトレンド:
- 日経平均は一時31309.68円(457.14円安)まで下落しましたが、その後は値ごろ感からの買い戻しで下げ渋りました。
- 大引け時の日経平均は前日比140.82円安の31626.00円となりました。
- セクターの動向:
- 売買高は13億7326万株、売買代金は3兆2977億円でした。
- 下落率上位には精密機器、卸売、鉄鋼が含まれました。
- 上昇率上位には銀行、保険、ゴム製品などが含まれました。
- 個別銘柄の動向:
- 米長期金利の上昇を受け、中小型のグロース(成長)株が厳しく売られました。
- 訪日外客数の良好な結果にもかかわらず、インバウンド関連の主力株が下落しました。
- 一方で、半導体関連や主力株の一部は上昇しました。
- ジャクソンホール会議への期待:
- ジャクソンホール会議では、景気と物価の中立的な実質金利に焦点が当てられることが期待されています。
- 自然利子率の推計が難しい状況であり、市場は政策担当者の考え方のヒントを求めています。
- 自然利子率は経済の潜在成長力を把握するために重要であり、金融政策の方向性に影響を与えます。
- 自然利子率の不確実性:
- ニューヨーク連銀とダラス地区連銀の自然利子率の推計が大きく異なり、不確実性が浮き彫りになっています。
- ジャクソンホール会議では、自然利子率の上振れが議論され、金融政策への影響が注目されています。
- 市場の予測:
- 市場はインフレと政策金利が収束すると見込みつつも、長期国債の実質利回りが上昇しています。
- 投資家は、自然利子率が上昇する可能性を示すシグナルを見ており、その影響に関する不確実性が続いています。
ジャクソンホール会議を通じて、自然利子率や金融政策の方向性に関する市場の期待と懸念がさらに明らかになることが期待されています。
日経225先物は、週足の値幅抵抗帯の下限値にタッチで反発しています。
再度、戻し切ったところは売りたいと思っています。(^_-)-☆