今日の環境認識

きょうの東京株式市場の見通し解説:

  • 本日の東京株式市場で日経平均株価は、続落が予想されています。前日の米国市場では、経済指標の堅調さを受けながらも、長期金利の上昇懸念などから主要3指数が下落しました。この影響を受けて、本日の日本株市場も軟調な展開が見込まれています。
  • 18日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める展開が予想されます。前日の米国市場では、NYダウが290ドル安、ナスダックは157ポイント安となりました。製造業や雇用関連指標が強調され、30年債利回りが10年ぶりの高水準に達したことから、金利の上昇を警戒した売りが主導しました。このような背景から、本日の日本株市場でも売りが優勢となる可能性が高まっています。シカゴ日経225先物の清算値は、大阪比290円安の31380円となっています。また、円相場は1ドル145円70銭台で推移しています。
  • シカゴ先物の影響を受けて、本日の日経平均株価は売り優勢で始まると予想されます。昨日の下げで一時31300円割れ目前まで下げた後に、買い戻しの動きが観察されました。ボリンジャーバンドの-3σ水準に接近したことから、売り過ぎ感が意識され、また、ハンセン指数が年初来安値を更新した後に切り返す動きを見せたことから、売り方の買い戻しもあったと考えられます。しかし、再びシカゴ先物にサヤ寄せすることから-3σ水準が意識されやすく、売り一巡後の底堅さを見極める展開となるでしょう。
  • 売られ過ぎ感が意識されつつも、積極的な自律反発を期待する動きは難しく、先物主導によるインデックスに絡んだ商いに振られやすい需給状況が続いています。短期的なリバウンドを狙った買いが入る可能性はありますが、日中は昨日同様、中国市場のハンセン指数などの動向に注目し、展開が影響を受けるでしょう。決算発表が一巡したことから、手がかり材料に欠ける状況であり、外部要因に振られやすい相場展開が続くでしょう。
  • 物色の流れとしては、指数の影響を受けにくく、個別銘柄での短期的な値幅取り狙いの動きが中心となる見通しです。また、インバウンド関連銘柄などは買い疲れ感が見受けられますが、テーマ性のある材料株には押し目狙いのスタンスが向かわせることでしょう。

NY株式市場の解説:

  • 米国株式市場は続落しました。ダウ平均は前営業日比290.91ドル安の34,474.83ドル、ナスダックは157.69ポイント安の13,316.93で取引を終了しました。中国株式市場の反発が安心感を呼び起こし、寄り付き後は一時上昇しましたが、製造業や雇用関連指標の強さ、30年債利回りの上昇懸念が次第に売りを強める要因となりました。特にハイテクセクターが弱含み、終盤にかけて株式相場は下げ幅を広げました。エネルギーセクターは上昇しましたが、耐久消費財・アパレルセクターは下落しました。
  • 個別銘柄の動向としては、ネットワーク機器メーカーのシスコシステムズ(CSCO)が四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったことやアナリストの目標株価引上げを受けて上昇しました。ブランド運営会社であるタぺストリー(TPR)も四半期決算で粗利益が予想を上回り上昇しました。一方、ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)は第2四半期決算で食料品やオンライン売り上げが強調され、調整後の1株利益が予想を上回りましたが、消費動向に警戒感を示したため売られました。
  • ドラッグストアチェーンのCVSヘルス(CVS)は、カリフォルニア州で最大の健康保険会社ブルー・シールドが同社を主要な薬局とする契約を撤回する可能性を示唆したことから、大幅に安値となりました。電気公益事業を手掛けるハワイアン・エレクトリック(HE)は、マウイ島での山火事を巡る責任問題と格付けの引き下げが売り材料となり、大幅に下落しました。一方、取引終了後に発表された半導体関連企業のアプライド・マテリアルズ(AMAT)は、調整後の1株利益が予想を上回り、強い見通しも発表されたことから、時間外取引で買われています。廉価アパレルのロス・ストアーズ(ROST)も今期決算内容や見通しが予想を上回り、大幅高となりました。

NY為替市場の解説:

  • 17日のニューヨーク外為市場では、ドル・円相場が145円62銭から146円30銭まで上昇し、145円84銭で引けました。初めは欧州通貨に対するドル売りが優勢でしたが、米国内の経済指標が予想を上回る結果となり、長期金利が上昇したことからドル買いが再開されました。
  • ユーロ・ドル相場は、1.0918ドルまで上昇しましたが、その後1.0857ドルまで反落し、1.0872ドルで引けました。ユーロ・円相場は158円78銭から159円14銭のレンジで上下に動きました。ポンド・ドル相場は、1.2787ドルまで上昇した後、1.2738ドルまで反落しました。英中銀の追加利上げペースが加速するとの観測からポンド買いが続いたものの、一方でドルの強さも見られました。ドル・スイス相場は0.8761フランまで下落しましたが、その後0.8804フランまで上昇しました。

NY原油市場の解説:

  • NY原油先物10月限は反発し、79.90ドルで取引を終了しました。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は、前営業日比+0.88ドルの79.90ドルで通常取引を終了しました。取引レンジは78.60ドルから80.61ドルまでとなりました。アジア市場では序盤には78.60ドルまで下落しましたが、ドル高の勢いが収束し、需給改善の期待から80.61ドルまで上昇しました。ただし、その後は上昇が鈍化し、通常取引終了後の時間外取引では80ドルを下回る水準で推移しています。

今夜は、大きなイベントはありません。米債10年の金利動向で動きそうです。日中は、フェニックス先生の示すポイント価格をしっかりとチェックしてください。http://n225f-option.com/vip/balus/c-board.cgi

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