ダウ平均は、前日比で66.63ドル下落して35,215.89ドルで取引を終了しました。
一方、ナスダックは13.73ポイント下落して13,959.71で終了しました。
長期金利の上昇を警戒して売りが優勢でした。
さらに、7月のISM非製造業景況指数やサービス業PMIが予想を下回ったことも売り要因となり、市場は軟調に推移しました。
ただ、雇用統計や主要ハイテク企業の決算を控えたため、一部の投資家は様子見ムードを示し、下落幅は限られていました。
セクター別では、自動車・自動車部品やエネルギーが上昇しましたが、公益事業は下落していました。
個別企業の動向では、消費財メーカーのクロロックス(CLX)は四半期決算で予想を上回る好結果を発表し、株価は上昇しました。
一方、レストラン食品配達サービスのドアダッシュ(DASH)は第2四半期決算で過去最多の注文数を記録しましたが、利食いの売り圧力で株価は下落しました。
オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア・グループ(EXPE)は第2四半期の利益が前年比で17%減少し、第3四半期の見通しも不安視されて株価は大幅に売られました。
オンライン決済のペイパル(PYPL)は第2四半期決算で融資貸し倒れ引当金の増加が懸念され、株価は大幅に下落しました。
格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は低調な決算と競争激化により、アナリストの投資判断が引き下げられて株価が下落しました。
オンライン小売りのエッツィ(ETSY)は第3四半期の見通しが市場の期待を下回り、株価は失望感から売られました。
一方、取引終了後にアマゾン(AMZN)は四半期決算を発表し、1株利益や売上高が市場予想を大幅に上回りました。
その結果、時間外取引で株価が上昇しています。
しかし、携帯端末のアップルは第3四半期決算で主力製品「iPhone」の売上高が市場予想を下回り、時間外取引で株価が下落しています。
外国為替市場では、ドル・円相場は142円97銭から142円07銭まで下落し、142円53銭で引けました。
これは、先週の新規失業保険申請件数が予想より増加し、米国の7月ISM非製造業景況指数やサービス業PMI改定値が予想を下回ったため、ドル売りが優勢だった結果です。
原油市場では、NY原油先物9月限が反発し、前営業日比で2.06ドル上昇して81.55ドルで取引を終了しました。
サウジアラビアが減産を継続するとの意識から、買いが入ったことが要因とされています。
また、米国経済の7割を占める消費が注目されるなか、7月のISM非製造業景況指数の雇用部分は大幅に低下しており、雇用統計の結果も弱くなる可能性が示されています。
一方、仕入れ価格は上昇しており、インフレが長引く可能性を示唆しています。
これにより、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加の利上げを行う可能性が強まっています。
本日の日経平均は、昨日のローソク足が陰線で終了したこと、25日移動平均線が下降していること、パラボリックが売りサインを示していることなどから、軟調な展開が予想されています。
シカゴ日経225先物も直近安値を下回っており、本日は節目の32000円を割る可能性があり、下押しの警戒がされています。
今夜のイベント
・21時30分:米)雇用統計:非農業部門雇用者数/失業率/製造業雇用者数/平均時給
4時間足チャート
D1Lineは、売りサインのまま。現在、目指しているのは、週足の値幅抵抗帯です。