後場の注目点

米国株式市場:

  • 3日の米株式市場では、ダウ平均が66.63ドル安(-0.18%)で小幅に続落しました。同じくナスダック総合指数も0.09%の小幅な下落を記録しており、3日連続で下落しています。
  • 市場では長期金利の上昇を警戒する売りが先行しました。7月のISM非製造業景況指数やサービス業PMIも予想を下回ったことが市場の売り材料となり、株価は軟調な展開となりました。
  • しかし、雇用統計や主要ハイテク企業の決算を控えていたため、投資家は様子見ムードを強め、下値は限定的でした。

個別銘柄:

  • 任天堂(7974)は好決算報告でしたが、出尽くし感から大きく下落しました。
  • 古河電工(5801)は営業損益が赤字に転落し、大幅下落しました。
  • エア・ウォーター(4088)は第1四半期の業績が想定外の2桁減益となり、株価が下落しました。
  • Gウイン(8111)はサプライズに乏しい決算で、手仕舞い売りが膨らみました。
  • TDCソフト(4687)もほぼ想定通りの決算で出尽くし感が先行し、株価が大きく下落しました。

一方、以下の銘柄は好決算や業績修正で株価が急伸しました:

  • 日東紡(3110)は業績を大幅に上方修正し、ストップ高となりました。
  • UACJ(5741)は棚卸資産影響前の営業利益の増益が評価され、株価が上昇しました。
  • ZHD(4689)は第1四半期の営業利益が市場予想を大幅に上回り、急伸しました。
  • シグマクシス(6088)も第1四半期の大幅増益で好スタートを切り、株価が急伸しました。
  • 品川リフラクトリーズ(5351)は業績及び配当予想を上方修正し、ストップ高となりました。

セクター動向:

  • 下落率上位のセクターは、繊維製品、その他製品、ゴム製品でした。
  • 上昇率上位のセクターは、海運、保険、鉱業でした。

日経平均と金利:

  • 本日の日経平均は32000円割れを見た後に底堅さを示し、一時は安値から300円超上昇するなど心理的な節目を意識した動きが見られましたが、戻りの一服も早く、その後は値を切り下げる展開となっています。
  • 米国の長期金利が上昇しており、金利動向に対する市場の神経質な展開が続いています。今晩の米雇用統計発表を控えていることも、様子見ムードの強まりにつながっています。

為替市場:

  • 米ドル対日本円の相場は反落しており、取引レンジは142円29銭から142円88銭となっています。
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