2025年1月23日
米国株式市場および東京株式市場の動向
【考察】
22日の米国株式市場は3日連続で上昇しました。ニューヨーク・ダウ工業株30種平均(NYダウ)は前日比130.92ドル高の44,156.73ドル、ナスダック総合指数は252.561ポイント高の29,340.00ポイントで取引を終えました。特にナスダック総合指数が終値ベースで29,000ポイント台に達したのは、昨年12月26日以来約1か月ぶりのことです。出来高概算は、ニューヨーク市場で約9億6,478万株、ナスダック市場では約64億8,077万株でした。
また、トランプ米大統領が現地21日にソフトバンクグループ(9984.T)、OpenAI、オラクルなどが人工知能(AI)開発に総額5,000億ドル(約78兆円)の投資を行うことを発表しました。この大規模な投資が期待され、半導体関連銘柄を中心に買いが集まり、主要指数を押し上げました。NYダウ採用銘柄では、エヌビディア、マイクロソフト、トラベラーズなどが値上がり率の上位に入っています。
【その他の考慮点】
23日の東京株式市場は、前日の米国市場の株高を受け、朝方から買いが優勢になると予想されています。特に半導体関連銘柄への買いが引き続き活発になる見通しです。為替相場では、ドル円が1ドル=156円台半ばとなっており、輸出企業の株価にもプラスに働く可能性があります。
日経平均株価は心理的な節目である4万円台を試す展開が期待されます。特にトランプ大統領のAI分野への巨額投資発表を背景に、テクノロジー関連株が引き続き買われるとみられます。22日の取引では、既にソフトバンクグループをはじめとするハイテク関連銘柄が上昇しており、この流れが23日も継続する可能性があります。物色対象としては、半導体関連やAI関連銘柄が中心になると予想されています。
【全体的な見通し】
米国株式市場の堅調な動きが東京株式市場にも波及する可能性が高く、特にテクノロジー分野の銘柄が引き続き市場をけん引する展開が見込まれます。一方で、為替相場や海外投資家の動向には引き続き注意が必要です。
【用語解説:初心者向け】
- ニューヨーク・ダウ工業株30種平均(NYダウ):アメリカの代表的な株価指数の1つで、大企業30社の株価を元に算出されます。
- ナスダック総合指数:アメリカの株式市場であるナスダックに上場している全銘柄の動向を示す指数です。特にテクノロジー関連株の動きに敏感です。
- 半導体:電子機器の重要な部品で、コンピュータやスマートフォンなど幅広い分野で使用されます。
- 人工知能(AI):機械やコンピュータが人間のように学習し、判断する技術を指します。
- 為替相場:異なる国の通貨が交換される際の比率(例:1ドル=156円)を指します。