2024年12月2日
米国株式市場の動きと東京市場への影響
【考察】
・11月29日の米国株式市場は値を上げました。ニューヨークダウ平均株価は前日比188.59ドル高の44,910.65ドル、ナスダック総合指数は157.69ポイント高の19,218.16ポイントで取引を終えました。
・ニューヨークダウは26日に記録した終値ベースでの過去最高値を更新しました。この背景には、クリスマス商戦への期待感があり、株式市場全体が堅調でした。
・また、米国10年物国債の利回りが低下したことで、株式の割高感が和らぎ、投資家の買い意欲が高まりました。なお、この日は感謝祭翌日のため取引時間が短縮されていました。
【その他の考慮点】
・主に値上がりしたのは、ニューヨークダウ採用銘柄のエヌビディア、ボーイング、ハネウェルなどでした。これらは市場のリーダー的存在であり、投資家の注目を集めました。
・出来高は、ニューヨーク市場で約6億5,427万株、ナスダック市場で約36億3,030万株と活発な取引が行われました。
【全体的な見通し】
・12月2日の東京株式市場は、米国株式の反発を受けて買いが優勢でスタートする見込みです。しかし、ドル円相場が149円台半ばで推移する中、為替変動による不確定要素や明確な買い材料が不足しているため、全体的に方向感を欠いた展開が予想されます。
【用語解説：初心者向け】
・ニューヨークダウ平均株価
米国を代表する30銘柄で構成される株価指数です。株式市場全体の動きを見る指標の一つです。
・ナスダック総合指数
IT企業や新興企業が多く含まれる株価指数で、テクノロジー企業の動向を見る指標です。
・10年物国債利回り
米国政府が発行する10年満期の国債の利回りです。金利や市場のリスク動向を判断する基準となります。
・クリスマス商戦
感謝祭（11月第4木曜日）からクリスマスまでの期間に展開される大規模な販売促進キャンペーンのことです。消費が活発化するため経済指標として注目されます。
・ドル円相場
アメリカドルと日本円の為替レートのことです。輸出入企業や投資家にとって重要な指標となります。
