2024年1月10日
考察:
- 本日の東京株式市場は、堅調な展開が続く見込みです。日経平均株価は昨日の終値において、バブル崩壊後の高値（3万3753円）を更新しました。米国株式は前日はまちまちの動きでしたが、投資家心理の好転が期待され、心理的な3万4000円の節目に迫る展開も予想されます。
- 今日の日経平均株価は、前日終値を基準にして一進一退の値動きが予想されます。為替のドル高／円安が価格を上押しする一方で、ハイテク株の上昇には一服感が広がる可能性があります。日経平均株価の動向は、ドル／円の動きと米国株先物３指数の動向を注視しながら展開される見通しです。
- 米国株式市場（S&P500種・ダウ工業株30種）は前日に反落しました。消費者物価指数（CPI）や卸売物価指数（PPI）の発表が控えており、投資家は米国の利下げの時期や規模を把握しようとしています。この状況下で米国債利回りが上昇し、市場に重みを与えました。ただし、ナスダック総合指数は僅かに上昇しました。
- 現在のドル／円相場は約144.40円前後で、前日の午後3時時点の143.80円台からドル高／円安に振れています。輸出関連株を中心に買いが強まっていると見られています。
その他の考慮点:
- 9日の日経平均は高値を更新しましたが、今日は指数寄与度の高い銘柄を中心に、上昇の勢いが一服する可能性も考えられます。日経平均はわずかな伸びを示した後、ドル／円や米国株先物の動向を注視しつつ、一進一退の値動きが予想されます。
全体的な見通し:
本日の東京株式市場は、前向きな雰囲気が続く一方で、一部の株価には上昇の勢いが一時的に鈍化する可能性も考えられます。為替や米国株の動向が注目され、市場は慎重な値動きを示すことが予想されます。
用語解説：初心者向け
- 日経平均株価: 東京証券取引所における株価の指標で、日本の主要な株価指数の1つ。日本の株式市場全体の動向を示す重要な指標のひとつ。
- バブル崩壊: 過度な株価や資産価値の急激な上昇が続き、それが急速に崩壊すること。これによって市場が大きな混乱や価格の急落を経験する。
- ドル高／円安: アメリカドルの価値が上昇し、日本円の価値が下落する状況。つまり、1ドルを買うために必要な日本円の量が増える状況。
- 米国株先物: 米国の株価指数に基づいた未来の株価を示す契約。将来の株価変動に対する保証を取引する金融商品の一つ。
