2024年10月24日
【考察】
23日のアメリカ株式市場では、ニューヨークダウが前日比で409.94ドル下げ、42,514.95ドルとなり、3日連続の下落となりました。また、ナスダック総合指数も296.474ポイント下げ、18,276.655ポイントで取引を終了しました。取引量は、ニューヨーク市場で約8億2,337万株、ナスダック市場では約55億5,894万株でした。この背景には、アメリカ経済が堅調であることから、米連邦準備制度理事会（FRB）が利下げのペースを遅らせるとの見方が引き続き意識されていることがあります。米国10年物国債の利回りは一時4.26％まで上昇し（価格は下落）、株式が相対的に割高と見なされたため、特にハイテク株の下落が目立ちました。アーム・ホールディングスやクアルコム、メタ（旧フェイスブック）などの主要企業が値を下げました。
【その他の考慮点】
24日の東京株式市場は、前日のアメリカ市場の下落の影響を受け、引き続き弱い動きが予想されます。日経平均株価は、23日のアメリカ株式の下落や、前日の日本市場の軟調な流れを受けて、売りが先行する形でスタートする可能性が高いです。為替相場も、ドル・円が1ドル＝152円台半ばで推移しており（23日は152円35銭〜37銭）、これも市場の不安材料の一つとなっています。
【全体的な見通し】
アメリカの強い経済指標やFRBの金融政策に対する懸念が続く中、株式市場では今後もしばらく不安定な動きが予想されます。特にハイテク関連銘柄は、金利上昇の影響を受けやすいため、注意が必要です。東京市場もその影響を受けて弱含みの展開が続く可能性が高く、投資家はリスク管理を徹底する必要があります。
【用語解説：初心者向け】
– **ニューヨークダウ**：アメリカの主要な株価指数の一つで、工業株30社の株価を元に算出されています。
– **ナスダック総合指数**：主にハイテク株が多く上場するアメリカの株式市場の代表的な指数です。
– **FRB（米連邦準備制度理事会）**：アメリカの中央銀行にあたる機関で、金融政策を決定する役割を担っています。
– **米国10年物国債**：アメリカ政府が発行する10年満期の債券。利回りは金利の動向を示す指標とされています。
– **利回り**：投資した元本に対する収益率のこと。国債や株式の価格変動に影響します。
– **為替相場**：異なる国の通貨が交換される際の価格。例として、ドルと円の為替レートが挙げられます。
