今日の東京株式市場【環境認識】

2024年10月23日

【考察】
22日の米国株式市場では、NYダウが前日比6.71ドル安の42,924.89ドルとわずかに続落しました。一方、ナスダック総合指数は33.124ポイント高の18,573.129ポイントとなり、5日連続で上昇しました。市場全体の出来高は、NY市場で8億492万株、ナスダック市場では58億4963万株となっています。米国の10年物国債の利回りは4.2%台まで上昇しましたが(価格は下落)、これが株式市場に影響を与え、特にNYダウは一時210ドル以上下落する場面も見られました。しかし、ナスダック市場ではハイテク株の上昇が市場を支え、クアルコムやギリアド・サイエンシズ、マイクロソフトといった企業の株が買われました。

【その他の考慮点】
23日の東京株式市場も、引き続き軟調な展開が予想されます。22日の日経平均株価は、衆議院議員選挙で与党が苦戦するとの見方が広がり、リスク回避の動きが強まった結果、大幅に続落しました。さらに、今後の決算発表を控えて投資家が手控える姿勢を見せているため、引き続き様子見ムードが続くことが予想されます。これにより、東京市場では弱含みの動きが続く可能性があります。

【全体的な見通し】
米国市場では、株価の割高感や短期的な過熱感が引き続き警戒される一方、ハイテク株への投資が相場を支える可能性があります。一方、東京市場では政治的な不透明感や決算発表を控えた慎重な姿勢が強まり、軟調な展開が続くと予想されます。全体的には、今後の経済指標や選挙の結果次第で市場の動向が大きく変わる可能性があります。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ:アメリカの株式市場の主要な株価指数の1つで、30社の大企業の株価平均を示しています。
  • ナスダック総合指数:アメリカのハイテク株を中心とした株式市場の指数です。
  • 出来高:株式の取引量を指します。市場の活発さを表す指標の一つです。
  • 米10年物国債の利回り:アメリカ政府が発行する10年満期の国債に対する投資の収益率です。利回りが上がると、通常は国債の価格が下がります。
  • リスク回避姿勢:不確実性が高まったときに、リスクの高い投資を避け、安定した資産に資金を移す行動です。
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