今日の東京株式市場【環境認識】

2024年8月30日

【考察】
29日のアメリカ株式市場では、NYダウが前日比243.63ドル上昇して、41,335.05ドルとなり反発しました。一方、ナスダック総合指数は39.596ポイント下がり、17,516.431ポイントで取引を終了しました。NY市場では7億3,139万株、ナスダック市場では53億7,245万株が取引されました。特にNYダウは、2日ぶりに史上最高値を更新したことが注目されます。これは、アメリカの4~6月のGDP改定値が年率換算で前期比3.0%増と、速報値の2.8%増から上方修正されたことが大きな要因です。市場予想の2.8%増も上回っており、堅調な経済指標に支えられた形となりました。一時は、NYダウが480ドル以上上昇する場面もありました。

一方で、ハイテク株の多いナスダック市場では、28日に決算を発表したエヌビディアをはじめ、クアルコムやアルファベット(Googleの親会社)などの株価が下落しました。

【その他の考慮点】
30日の東京株式市場については、NYダウが史上最高値を更新したことを受けて、堅調な展開が予想されます。ナスダック総合指数の下落も、29日の時点で織り込み済みと見られ、東京市場に大きな影響を与えない可能性があります。ただし、週末と月末が重なることで、取引終了間近の手じまい売りには注意が必要です。

為替相場に関しては、ドル・円が1ドル=144円台後半で小動きとなっていますが、ユーロ・円はやや円高の方向に進んでおり、1ユーロ=160円台半ばで推移しています。

【全体的な見通し】
東京株式市場は、アメリカ株式市場の動向を受けて堅調に推移すると予想されますが、週末と月末の要因が相まって、手じまい売りには警戒が必要です。為替相場の影響も注視しつつ、全体的な市場の流れを慎重に見守る必要があります。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ: アメリカの主要企業30社の株価を基に算出される株価指数。正式名称は「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」。
  • ナスダック総合指数: アメリカのハイテク企業を中心とした株式市場の指標。特に技術系企業の動向を示す。
  • GDP(国内総生産): 国内で生産された財やサービスの総額。経済成長率を示す指標として重要。
  • 手じまい売り: 株式などの投資を終了し、利益や損失を確定させるための売り注文のこと。
  • 為替相場: 各国の通貨の交換比率を示す市場。ドル・円やユーロ・円の動きが代表的な例。
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