- 米国の株式市場は、大幅に反発して取引を終えました。
- これは、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、次の9月の会合で利下げが行われる可能性が高いと示唆したためです。
- パウエル議長は、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」での講演で、「インフレがFRBの目標である2%に近づいてきているので、政策を調整する時期が来た」と述べました。
- さらに、「FRBの任務はまだ完了していないが、物価の安定に向けて大きな進展があった」とし、インフレが2%に回帰する軌道に乗っていると確信していることも明らかにしました。
- 株式市場はこのハト派的なメッセージを歓迎し、主要な株価指数は一斉に急上昇しました。
- 特に、半導体大手のエヌビディアや、アップル、テスラといった大型株が市場を押し上げました。
- 金融株も上昇し、小型株や地方銀行株も市場全体を上回るパフォーマンスを見せました。
- S&P500の全11セクターがプラスで終了したのも印象的です。
- また、クラウドベースの人事・会計ソフトを提供するワークデイは、四半期の業績が予想を上回り、さらに10億ドルの自社株買い計画が発表されたことで、株価が12.5%も上昇しました。
- ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄が値下がり銘柄を大幅に上回り、ナスダックでも同様の傾向が見られました。
- 全体の出来高は105億7000万株で、最近の20営業日の平均よりもやや少なめでしたが、それでも活発な取引が続いています。