今日の東京株式市場【環境認識】

2024年5月31日

米国株式市場の動向とその影響 【考察】 30日の米国株式市場では、NYダウが3日連続で下落し、前日比330.06ドル安の30,811.48ドルで取引を終えました。また、ナスダック総合指数も下落し、183.501ポイント安の16,737.079ポイントで取引を終了しました。出来高は、NY市場で約9億1,259万株、ナスダック市場で約59億7,976万株でした。

【その他の考慮点】 前日の通常取引終了後に決算発表を行ったセールスフォースは、5-7月の収益予想が市場予想平均に届かず、急落しました。これがNYダウの下落を引き起こしました。また、米国の1-3月期GDP(国内総生産)改定値は、前期比年率1.3%増と市場予想平均と一致しましたが、相場への影響は限定的でした。

【全体的な見通し】 31日の東京株式市場は、反発後にもみ合いとなる可能性があります。日経平均株価は、30日に米時間外取引でセールスフォースが下落したことにより、米国株式の下落を先取りする形となりました。しかし、週末と月末が重なっていること、また、大引けでMSCIの指数入れ替えが予定されていることから、取引終了にかけて様子見ムードが広がると予想されます。

【用語解説:初心者向け】

  • NYダウ:ニューヨーク証券取引所に上場している30社の株価をもとに算出される株価指数のことです。
  • ナスダック総合指数:アメリカの電子証券取引所であるNASDAQに上場している全銘柄を対象とした株価指数のことです。
  • 出来高:一定期間(通常は1日)に取引された株式の総数のことです。
  • セールスフォース:クラウドベースのCRM(顧客関係管理)サービスを提供するアメリカの企業です。
  • GDP(国内総生産):国内で生産される最終的な商品・サービスの市場価格に基づく総額のことです。
  • 日経平均株価:東京証券取引所に上場している225社の株価をもとに算出される株価指数のことです。
  • MSCI:世界の主要な株式指数を提供するアメリカの企業です。指数入れ替えとは、その指数を構成する銘柄の入れ替えのことを指します。これにより、指数の性質が変わることがあります。
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